映画って すごい。 
自分が体験できないことを映画を通して 教えてくれる。

先週の日曜日に見た映画は 『Ray レイ』
あの盲目の天才ミュージシャン、レイ・チャールズの自伝フィルム。
今まで、レイ・チャールズなんて 盲目のピアノ音楽家というのは
知っているものの、ちゃんと音楽を聴いたことはなかった。

まだ黒人隔離席のあった1950年代のアメリカ。
差別の最もひどかったアメリカ南部の、貧しい黒人家庭で
育ったレイは わずか7才で視力を失った。

目の見えなくなった小さなレイを、母親は抱きしめながら言った。
「レイ、母さんと約束して。誰にも盲目なんて言わせない。
 たとえ目が見えなくとも 施しは受けない。
 お前は自分の力で、自分の足で立つと約束して。」

完全に視力を失ったレイだが、それをカバーするように
彼の聴力は人並み以上に発達し、それが天才ミュージシャンとなる
鍵となった。

でも成功や栄光とは裏腹に、子供の時のトラウマを癒せず、
光と闇を行き来するレイ。。。

闇が深いほど、生まれる音楽は情熱的に 人種を超えて
人を惹きつけていく。

レイ・チャールズの音楽とともに
当時の黒人運動やアメリカの様子をこの映画は見せてくれる。

こうして歴史を見てみると
あらためて 黒人初のアメリカ大統領・オバマが誕生したのは
歴史的快挙なんだ!と思った。

「Ray」 おすすめの映画です上げ上げ