こんばんは
りおです
雪に託す想い
私が書きました!
嘘です。
とっても素敵な作品を寄せて頂きましたので、掲載させて頂くことにしました
読者の雪が好きだという、きんぎょさんが、全部お一人で書いた初めての短編です…
二人が互いを想いやる気持ちがとっても素敵なお話です

きんぎょさんもきっとドキドキしていると思いますので、よかったら感想など寄せてあげてください
本日のテーマ写真:
早くあなたの元へと帰りたい・・・
チェヨンが3日程留守にする朝・・・
「イムジャ、私がいない間に問題をくれぐれも起こさないように。いいですね。」
真顔でヨンは私に向かってそういうと、そっと顔を近づけて
唇を重ねた。
「勿論、分かっているわ。そんなに心配しないでよ」
ウンスはチェヨンに微笑み返した。
音のしない少しの間が、ウンスには耐えられなかった。
日頃チェヨンと離れることがない日々に、慣れてしまったことが
ウンスの心に隙間をつくる
「では、行って参る」
そう言うとチェヨンは、チュホンに跨り出発して行った。
たった数日留守にするだけのこと。
だが、イムジャはひと時も落ち着かぬ。必ず何かをやらかすであろう。
叔母上にも重々頼んでおいたが
果たして大丈夫だろうか・・・
はぁ、人の心配など今までしたことのない俺が、イムジャのことになると腑抜けになるか・・・
そんなことを思いながらチュホンの上で深い溜息をついた
ウンスはチェヨンが見えなくなるまで見送った。
大丈夫。ソウルではひとりだったじゃない!いい大人なんだしね。
けど、やっぱり寂しいな・・・
心の中でそう呟くと典医寺に出掛ける準備をした。
昼の時間、滅多にここにこない叔母様が典医寺に顔を出した
「あら、叔母様、如何されましたか?具合でも悪いのですか?」
いつものことながら笑顔のない叔母様に声を掛けると
「ヨンに頼まれてな。こういえば大体分かるであろう」
・・・はい。分かります。問題は起きていないかってことですよね
「特に何も無く、普通に過ごしております」と、営業スマイルで返してみた。
「私も忙しい故、武女子を護衛につける」
ですよね・・・問題児の私には見張りが必要でしょうね。
「叔母様、家には帰らずこのまま典医寺に泊まるつもりです。その方が色々都合がいいかと思って・・・」
「いい心掛けだな。あい分かった。ワンビも心配しておるからな」
はぁ、左様で御座いますか。私ってここではそんな問題児なのね・・・
ウンスは苦笑いで見つめ返すので精一杯だった。
忙しい一日が終わり、ひとり典医寺で食事終え一日を振り返る
「はぁ、今頃ヨンは何してるのかしら・・・ねぇ、ヨン・・・」
朝別れた後、ほんの少し寂しかった気持ちが、今は大きな穴となって不安に変わっていく・・・
戦に行った訳じゃないのに、離れるとこんなに寂しくって苦しくなって、
どれだけあなたが必要なのか思い知るわ
今日はいつも以上に冷えるわね
きっと雪が降るのかしら。
何枚重ね着をしても寒いわ・・・
震える身体を摩りながら窓を開け夜空を見上げると、
チラチラと白い冷たい花が舞い降りてきた
ねぇ、ヨンア
あなたに逢いたい・・・
その力強い両手で抱きしめて欲しいの・・・
溢れるこの私の想いは伝わるかしら・・・
あなたもこの雪の空を見上げている?
ウンスの想いは
この雪のように降り積もって
心の隙間を埋めていく・・・
イムジャ・・・
いまあなたは何をしていますか
雪の降る夜空を見上げ
私はあなたを想っています。
寒さに弱いあなたは
私がいないと震えておるのでしょう
抱きしめたい・・・
溢れるこの私の想いは伝わるか・・・
早くあなたの元へと帰りたい・・・
静かに舞い降りる真っ白な雪を眺め
離れた場所でお互いを想い
耽って夜を過ごした・・・
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