怖さがあるから、なるべく怖くならないように手術の勉強をしたり、予習・復習を欠かさないのです。
これがどんなベテラン医師でも「手術が怖い」という理由でしょう。
怖さがなくなったら、それは医師として引退の時期でしょう。
感覚が麻痺しているかもしれません。もしくは有頂天になっているのかも?!
ちなみにこれは私の趣味のレースの世界でも全く同じです。
よく勘違いされやすいのは『レーサーは度胸が勝負』です。
私はプロレーサーを目指して頑張ってきました(2020年まで)。
何人か知り合いのプロレーサーがいます。
全員『極度のビビり』です。
特にスピードに関して極度に恐れており、街中ではかなりの安全運転です。
交通事故が怖いのです。レーサーだけに事故を起こした後の顛末をよく知っています。
驚きですよね。
普段300km/hの世界で戦う男たちは臆病者なのです。
彼らは「怖くないよう」走れるように日々訓練しています。
ですので、「サーキット」で「レーシングカー」で「彼らの走り」でいる分には怖くないのです。
ですが、一歩町中に出れば大変臆病。
臆病だから速く走れ、レーサーとして活躍できているのです。
度胸があり、怖いものがない人はレーサーに向いていません。
これはどんなレーサーも口を揃えて話します。
怖さがなくなったら引退を考えるようです。
私からすると『手術』も『ドライビング』も根本の精神は変わりません。
どちらも技術職であり、日々の訓練と勉強と初心が大切です。
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