フェイスリフトや鼻中隔延長手術などで行われる『全身麻酔』の合併症についてです。

 

静脈麻酔と全身麻酔の違いについてはこちら↓

 

 

うめクリでは全身麻酔の前に問診票を記入(私が診察して記入)と同意書を一緒に読んでご記入いただきます。



 

本日は「一般的な範囲の合併症」についてです。明日以降に「生命に関わる重大な合併症」「問診」についてお話しします。

 

<一般的な合併症>

全てお話しすると膨大な量になるのでダイジェストに話します。

 

①吐き気・嘔吐

書いてますが、あまりありません。吐き気が出にくい麻酔薬を使っているからです。よく「保険手術の全身麻酔の後に吐き気が酷かった」と仰る患者様が多いですが、保険診療と麻酔の事情は多く違います。吐き気を訴えた患者様は今の所0です。

 

②喉の痛み・声のかすれ

挿管(人口呼吸器を使うため喉に管を入れる)の為です。こちらもプロフェッショナルな麻酔科医が麻酔をかけるため、今の所この合併症は出ていません。ただ個人差があるため、どうしても避けられない合併症ではあります。

 

③口唇・歯の損傷

歯を痛めるケースはごく稀ですが(元々グラグラしている歯はリスク高いです)が口唇を切ってしまうことは比較的良くあります。口唇が乾きやすいのと、挿管チューブをテープ固定するからです。同じ理由で皮膚損傷のリスクがあります。

 

④頭痛

原因不明ですが、術後に頭痛を起こすことがあります。

 

⑤反回神経麻痺

声が出にくかっったり、重症だと呼吸がしにくくなります。原因不明です。私は経験したことのない合併症です。

 

⑥寒気・震え

術後は寒気、というより体温が下がって寒く感じることが多いです。毛布を用意していますので、術後しばらく温まって頂きます。

 

⑦四肢麻痺や痺れ

手術が長時間の場合(フェイスリフトなど)、同じ姿勢(寝ている)を継続するために起こる合併症です。1〜2時間おきに看護師が体位変換をしますが、ある程度は起きてしまいます。

 

⑧手術中に記憶残存(術中覚醒)

麻酔が切れて覚めてしまっている状況です。こちらの頻度は非常に少ないです。と言いますかあってはならない合併症だと思います。患者様としては動けないのに意識があるという地獄状態です。

ですが、100%ない・・・とは言えない合併症です。

 

これらの合併症については、私が契約している麻酔科に作成して頂いた同意書に基づいていおります。

なんといっても私自身は麻酔科医ではなく、はっきりいって全身麻酔に関しては素人です。

 

医師は専門性が高いので、自分の診療科(私で言えば美容外科・形成外科)以外はみな素人です。

それは医師であれば誰でも同じで、他科の意見に口を突っ込むことは通常行いません。

 

専門分野や専門家にお願いする

 

これが安全な医療につながります。

 

 

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