私が行う手術で最も多いのが「二重切開・眼瞼下垂の他院修正」です。

 

修正内容は複数ありますが、項目別に難易度を説明します。

まず、大前提として「修正手術は初回手術より難しい」です。

 

なぜなら、正常解剖とは異なっているからです。

前回の執刀医が自分であれば、解剖が分かりますが、異なる執刀医であると・・・

二重の固定は?

脂肪が残っているか?

眼輪筋を切除しているか?

など予想がつかないことが多いです。

 

修正手術では、まず組織を剥離して、

挙筋腱膜・隔膜・眼窩脂肪・瞼板・・・etc

を全て見える状態にまで、つまりサラの状態にまで戻してからのスタートとなるため難易度が上がります。

 

ここで項目ごとに説明します。

 

①食い込みが浅い、戻った

難易度⭐︎

基本的には、通常の二重切開通りに二重を作る手術を行う手術となります。

組織が残っていれば、手術はそこまで難しくありません。

 

②二重幅を広くする

難易度⭐︎⭐︎

少しの調整であれば皮膚切除(切開線の眉毛側)、大きく広げる場合は切開線を新たに眉毛側に設定します。

手術自体の難易度はあまり高くはありませんが、広げられる幅には限りがあることが多いです。

眉下切開や額リフトをオススメすることもあります。

 

 

③開きが悪い(眼瞼下垂の低矯正)

難易度⭐︎⭐︎

挙筋前転(瞼の開きを改善する処置)を行いう・追加します。

場合によっては開きの抵抗となっている組織を剥離・解除・除去します。

こちらも通常の眼瞼下垂手術と比較してそこまで難しい手術ではありません。

ただし、瞼の開きにも限界があります。

二重幅が広すぎる場合は開きにくくなるので、この場合は下記で説明する「二重幅を狭くする手術」を行う必要があります。

 

④二重幅を狭くする(ハム目修正)

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いきなり難易度が増します汗

もちろん程度や組織が残っているか?などによって難易度は大きく変わりますが。。

この手術は慣れた医師・精通している医師でないと達成できない可能性があります。

 

吊り上げ法や脂肪移植などがこの手術です。

 

 

⑤開きが強すぎる(眼瞼下垂の過矯正)

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さらに難易度が上がります汗

「挙筋後転」と言って眼瞼下垂の逆の手術を行うのですが、どのくらい瞼の開きが下がるか予想がつきにくく、また、組織が残っていないと・・・言葉で説明できない劇難手術となります涙

 

 

 

⑥左右差

⭐︎〜⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

左右差の原因によって難易度はかなり変わります。

 

開きの左右差・切開線の位置・奥目と出目・・・

そもそも治せない左右差もかなりあります。

 

 

⑦二重のライン調整

⭐︎〜⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

こちらも左右差と同じく難易度が変わります。

目頭側と目尻側の二重の乱れの調整のご依頼が多いです。

 

 

実際はいくつものパターンが混在しています。

○○だけということは少ないです。