フェイスリフトで1番美容外科医が恐れている?!合併症は『血腫』です。
1番、困る合併症は『顔面神経麻痺』です。
顔面神経麻痺についてはこちら↓
「顔面神経麻痺」はあってはならない合併症ですが、基本的には起こりづらく、起きても自然回復するのが通常です。
『血腫』が恐ろしいのは比較的頻度が高い合併症であるからです。
そもそも『血腫』とは
血液が貯まることです。
わかりやい言葉ですと「たんこぶ」です。
子供の時に、頭をぶつけて、ぽっこり膨らんだ「たんこぶ」の経験はないでしょうか?
あれです。
組織の間に血液が溜まって固まってしまうことを「血腫」と言います。
どんな手術でも血腫のリスクはあります。
フェイスリフトは剥離範囲が大きいため血腫のリスクが高いです。
そのため、慎重に止血作業をする必要がございます。
また、術後に圧迫治療を行なったりドレーン(血抜きの管)を挿入するのは血腫予防です。
どんなに気をつけて手術を行なっても術後に血腫となることがあります。
私の経験では・・・
・手術後にクリニック内でシャンプーしている時(しばらく髪の毛が洗えないので、スタッフと一緒にシャンプー・リンス・ドライヤーをしています)
・手術当日の夜
・手術3日後
・手術後8日後
に血腫になった方がいらっしゃいます。
時間が経ってからの血腫になった患者様の話を聞くと
「ブッチっと音がした」
と言われます。何かの弾みで血管が裂けたのかもしれません。
首を引っ張った
首を回した
髪の毛を洗おうと、ゴシゴシした
・・・の際に血腫になることがあると聞きます。
手術後2週間は血腫になるリスクがございます。
出血しても、血液が出る・・・つまり体の外に排出されれば、まだ良いです(大量出血で患者様はびっくりすると思いますが)
時間が経てば、血腫はある程度は吸収されますが、固まって瘢痕化することもあります。
血腫が原因で凸凹になることもあります。
次は「血腫」の対策法についてBlogにします。