昨日の続きです。二重埋没・切開のメリットとデメリットについては↓
今回は切開にすべき状況について話します。
<切開のメリット>として
①瞼の開きを改善できる(抵抗組織の解除、挙筋前転など)
②食い込みを広く、しっかり作れる
③二重の形の自由度が高い
④脱脂やRoof切除などで薄い瞼にできる(ただし、そこまで変わらない)
⑤二重が戻るリスクが少ない(戻る時もある)
⑥逆さまつげを治せる
⑦たるみを除去できる(ただし瞼の範囲しかできない)
でしたね。
細かく解説していきます。
①瞼の開きを改善できる(抵抗組織の解除、挙筋前転など)
切開では瞼の開きを妨げる抵抗組織を解除・除去できます。
具体的には
・隔膜
・眼窩脂肪
・下横走靱帯
などです。さらに挙筋前転(眼瞼下垂処置)を追加することも容易です。
こんな感じ↓
上:埋没後
下:切開後
この患者様は20歳とちょっとの患者様です。
術前は瞼の開きが悪く、黒目に瞼がかかっていました。
術後は開きが改善して目大きく見えますね。
埋没でも開きが良くなるケースもあります。
いわゆる「擬性眼瞼下垂」の場合です。
この話はまた今度〜
②食い込みを広く、しっかり作れる
瞼の皮膚が厚い、特にまつ毛側の皮膚が厚い人は埋没では二重ができません。
皮膚を切開して、食い込みをきっちりと作成する必要があります。
埋没で無理くり二重(っぽく)すると、不自然になることが多いです。
ハム目になったり、埋没なのに食い込みが返って目立ったり・・・
こんな感じ
上:埋没後
下:切開後
この患者様は20代の男性です。
二重幅は狭いですが、目頭側〜目尻まで二重を作成できました。
埋没ですと、目尻からしか二重ができてませんね。
ただし、「埋没特有の緩い二重が好み」という患者様もいらっしゃいます。
と言いますか、結構多いです。
ケースバイケースですが・・・
この話は続きます。
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