二重埋没の適応と二重切開の適応
永遠のテーマです。
二重切開の方が形の自由度が高く手術として優れている・・・
と考えられた方、、
考えが浅はかです(厳しい表現失礼致します)
埋没の方が優れている点はズバリ・・・
『幅広二重が成り立つ...かもしれない』
です。
ここで埋没のメリットとデメリットを列挙しましょう。
<埋没のメリット>
①ダウンタイムが少ない
②元に戻しやすい(抜糸すれば基本的に戻る)
③傷跡がない
④手術難易度が簡易
⑤失敗(手術がうまくいかない)リスクが少ない
<埋没のデメリット>
①いずれは戻る
②食い込みが浅い
といったところでしょうか。
次は切開のメリットとデメリットです。
<切開のメリット>
①瞼の開きを改善できる(抵抗組織の解除、挙筋前転など)
②食い込みを広く、しっかり作れる
③二重の形の自由度が高い
④脱脂やRoof切除などで薄い瞼にできる(ただし、そこまで変わらない)
⑤二重が戻るリスクが少ない(戻る時もある)
⑥逆さまつげを治せる
⑦たるみを除去できる(ただし瞼の範囲しかできない)
<切開のデメリット>
①失敗のリスクが結構ある(手術が難しい)
②元に戻すのが難しい
③傷跡ができる
④ダウンタイムが長い
といったところでしょうか。
私個人の見解としては、
二重にしたいならまずは埋没
をお勧めします。
埋没が戻るから切開にしたい!
は大反対です。
切開の形を望まないのに切開すれば、元には戻せません。
埋没の時の瞼が良かった。そんな声を年中聞きます。
ちなみに私は埋没の二重はあまり好きではありません。切開の二重の方が好みです。この辺りは好き好きです。
ただし、埋没がお勧めなのは眼瞼下垂があったり、瞼のたるみが少ない方に限定です。
ザックリですが、40代からは切開をお勧めすることが多いです。
40代ぐらいになると、瞼のたるみが出てきて埋没ですと綺麗な形にすることが難しいケースが増えてきます(ただし年齢だけに左右されるものではありません)
若くても、眼瞼下垂や皮膚が厚い方、たるみが強い方は切開をお勧めします。
この辺りは診察をしないとわかりません。
埋没を受けたけど、緩い二重(意外と患者様は緩い二重を気に入ってる場合もあります。私には不自然に見えるのですが・・・)ではっきりとした二重を望まれる患者様がいらっしゃいます。
こういう方は埋没を繰り返すよりも切開を行なった方が良いことが多いです。
ここで序盤に述べた『幅広二重は埋没』ですが・・・
幅広二重はリスキーです。切開で幅広は禁忌レベルですが埋没でもリスキーなのには変わりません。
ワンチャンありかもというレベルです。
ちなみに二重幅の解説は↓
幅広二重のリスクは↓
話が長くなってしまったので、また後日〜〜
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