表埋没であれ裏埋没であれ、ある程度の埋没糸は切開手術の時に抜糸してます。
よく患者様から聞かれる内容です。
『埋没糸の対応』について
私個人の見解としては・・・
抜糸しても抜糸しなくてもどちらでも良いし、そこまで大事な話ではない
と考えております。
そもそも、埋没用の糸は非常に細いです(切開で使うも同じくらいの細さです)。
素材はナイロンやアスフレックスなど人体に影響が少ないものです。
糸を残しておいても問題ありません。
と言いますか・・・
切開手術も
・挙筋前転
・二重の固定(反転隔膜や瞼板などの固定)
で傷の中に糸を残していることも多いです。
もっと、リアルなことをお伝えしましょう。
骨折や癌の手術などの場合、埋没の糸の10倍程度の太さの糸を使います。
それは身体の中に残ります。
それを問題視する人がいらっしゃますでしょうか??
聞かないですよね。そんなことよりも「怪我が治ること」「病気が治ること」が大切です。
二重切開も同様です。埋没の糸のことより「きれいな二重ができること」これが大切です。
もちろん、埋没糸が問題を起こしているときは、無理してでも抜糸します。
例えば感染している(そもそも感染していたら切開手術できませんが)
何かの組織に引っ掛かって違和感が出ている(意外と多いです)
もしくは切開手術の邪魔となる時も抜糸します。
高い位置の埋没があると、それに引っ張られて予定外線が出ることがあります。
まとめ
二重切開の時に「埋没糸の抜糸に拘るのはやめましょう」
必要あれば執刀医が抜糸します。
意外と裏埋没の糸は抜糸しにくいこともあり、放置することも多いです。
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