瞼を開ける筋肉は「眼瞼挙筋」「ミューラー筋」です。

 

今日は写真なしの理屈ムチムチの話です。

「ミューラー筋」は瞼手術で切っても切れない大切な話です。

「ミューラー筋」を理解できない医師に、瞼を執刀する資格はないと私は思います。

 

「眼瞼挙筋」

随意筋、つまり自分の意志で動かすことが可能です。

瞼を開けるときに収縮して、瞼を閉じるときに弛緩(緩む)します。

 

眼瞼下垂手術で行う「挙筋前転」はこの眼瞼挙筋を短縮・縫合(正確には眼瞼挙筋から伸びる挙筋腱膜を)します。

 

「ミューラー筋」

自律神経支配です。自分の意志で動かせません。

 

自律神経とは交感神経・副交感神経の事です。

 

分かりやすく言うと

交感神経=戦闘モード

副交感神経=リラックスモード、ねむい時

 

戦闘モードの時は「瞼がしっかり開いて」、緊張していますね。

リラックスモード、ねむい時はその逆です。瞼がトロんとして下がってきますね。

 

交感神経優位になると「ミューラー筋」が収縮して瞼が開きます。

副交感神経優位になると「ミューラー筋」が弛緩(緩む)して瞼が下がります。

 

「ミューラータッキング」というミューラー筋を短縮する手術もありますが、挙筋前転ほど一般的ではないです。

少なくとも美容外科の領域でミューラータッキングをする先生にお会いしたことがありません

 

 

意外と大切なのがこの「ミューラー筋」

眼瞼挙筋の動きが悪くなると、代償で「ミューラー筋」が活発になります。

「ミューラー筋」が活発になるということは交感神経優位になってるという事です。

交感神経優位となると、常に緊張状態という状況です。

すると

肩こり・頭痛・首の痛み・便秘・イライラなどの精神的異常・・・etc

と色々な症状が出てきます。

 

単純に「疲れやすい」という主訴にもなります。

 

眼瞼下垂治療を行うと「ミューラー筋」の左右を低減させることで自律神経が整います。

すると

機能面も良くなります。

 

これが「眼瞼下垂手術」のミソです。見た目だけではないのです。

 

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