形成外科は『見て習え!!』という古き日本の文化が色濃く残っている分野です。

 

 

※この話は5〜10年前の私の経験によるものです。現在は異なってるかもしれません。

 

私が形成外科に入局したのは2013年

 

同期は2人いて、1年生は3人でスタートしました。

 

オペをするぞ!と意気込んでいた私ですが、、

現実は先輩医師の助手をする毎日。

 

•手術

•病棟回診

•外来

•学会発表、研究

…全て先輩の後をついて回る毎日です。

 

新人なのですから当たり前な話なのですが、これがキツイのなんの笑笑

 

朝は7時ぐらいに出勤です。

夜は9〜10時ぐらいまで先輩の後をついて回り、帰るのは0時を回るか回らないか…

 

母校の慈恵大学は、大学の方針で新人には当直をさせないルールでしたが、何故か私は先輩の当直のお手伝いをすることに…(^◇^;)

 

休みは日曜だけ

といっても日曜も病棟回診しておりました。

 

強烈に忙しかった思い出があります。

ですが、何より辛かったのが『手術を執刀できなかったこと』

 

私は慈恵大学の新橋にある本院に1.5年勤めました(それ以降は異動で病院が変わりました)が、その期間で執刀できた手術はなんと2件!!

 

毎日、、先輩の手術を見て勉強しました。

当時は先輩の手術の手術録を書くように指示されており、これまた大変でした。

 

1件目の手術

手術内容は『粉瘤切除』

形成外科の基本のキです。

簡単な手術です。

 

ついに手術ができるぞ!と心躍らせた私は緊張のあまり手が震えてしまいます。

 

気が動転して切開のデザインを間違えてしまい先輩に手術を取り上げられてしまいました^^;

 

当時のことは今でもよく覚えております。

悔しいのなんの…

当時は取り上げられたことに腹を立てたこともありましたが、患者様を思えば先輩の素晴らしい判断でした。

 

 

2件目の手術は『頬骨弓骨折』

専門的なGillies法と言います。

 

この手術は私の偉大なる先輩であり、私の眉下切開の執刀医である『牧野陽二郎先生』(現、聖心美容クリニック銀座院の院長)にご指導頂き、手術を完了しました。

 

患者様の経過も良く、非常にやり甲斐を感じたのを覚えております。

 

 

 

 

形成外科は入局しても直ぐには手術を行えません。

ひたすら『見て習い』

縫合の練習を行い

基礎を勉強し

と苦労を重ねた上で手術台に執刀医として立ちます。 

 

特に私の母校の『慈恵大学形成外科』はそうでありました。

今は時代の流れで多少緩くはなってるとは思いますが、大元は変わっていないでしょう。

 

その時代があったからこそ、手術を行える環境にある【ありがたみ】を感じています。

 

医師からすると手術は日常です

でも

患者様からすると手術は特別です

 

その心を忘れないようにして日々精進していこうと思います。

 

 

 

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