形成外科に5年間勤めました。
私は顔面班に属しており、主に…
•顔面骨骨折などの外傷
•顔の先天異常（口唇裂や顔面の骨切りなど）
•眼瞼下垂、逆さまつげなどの目元手術
•鼻手術（外傷や鼻づまり）
•顔の腫瘍切除手術（良性腫瘍が主）
の手術を沢山執刀しました。
ここで、
『形成外科→美容外科に活かせた手術』
についてblogにしようと思います。
①眼瞼下垂•逆さまつげ
何と言っても、これが1番ですね。
保険治療ですので、本当に瞼が開きにくい患者様の手術です。
保険治療といっても…容姿にも拘ります。患者様が拘ってなくても、私の中で拘ってました笑
眼瞼下垂の細かい内容はいずれblogにします。
②顔面骨骨折
骨折の治療を美容で行うことはありませんが、骨に達するまでのアプローチが美容手術に活かせます。
頬骨骨折の下瞼切開
•経皮アプローチ→裏ハムラと同じ切開
•経結膜アプローチ→表ハムラと同じ切開
頬骨骨折の口腔内切開は貴族手術と同じ切開
環状切開（頭皮アプローチ）は額リフトと同じ切開
③耳下腺腫瘍切除
これはフェイスリフト手術に活かせます。
耳下腺はフェイスリフト手術より深い層の手術です。
フェイスリフトで重要な顔面神経の解剖も耳下腺腫瘍切除を行ってる医師であれば、理解してる筈です。
④下瞼再建（メーラーフラップ）
下瞼の皮膚を手術で大量に切除した場合、再建が必要になります。耳前〜頬の皮膚を移動して再建します。
これもフェイスリフトに活かせる手術です。
⑤鼻手術
これは100%アプローチが美容外科と同じです。
鼻柱を切開（OPEN法）し、各軟骨にの操作を行います。
手術の目的が『機能』なのか『容姿』なのかの違いだけです。
⑥各種ドナーの採取
耳介軟骨、肋軟骨、側頭筋膜、大腿筋膜…
など美容外科以上に形成外科ではドナーを用いた手術がございます。
特に若手形成外科は先輩手術のドナー取りを多く行います。
⑦腋臭症（ワキガ）手術
保険でも行う場合がございます。手術の内容は全く同じです。
⑧耳介変形
形成外科では「折れ耳」「小耳症」などの先天性異常の手術を行います。美容外科で多いのは「立ち耳」ですね。
番外編
⑴乳房再建
豊胸手術に活かせます。ただし、私は乳房再建の経験はほとんどありませんし、豊胸手術も行っておりませんので…詳細は不明です。
⑵Lefort. SSRO骨切り
形成外科でも全く同じ手術を行います。実際私は保険治療では執刀経験がございますが、現在は行っておりません。こちらも『機能』なのか『容姿』なのかの違いです。
⑶脚の長さの延長
美容外科でここまでの手術を行う患者様は稀ですが、形成外科では比較的行われる手術です。
先天的に片足が短い患者様に行います。
私は手足の先天性異常の行う班ではなかったので執刀経験はございません。
そして何より形成外科から美容外科に活かせることとして、、
基本的な皮膚縫合
傷の治り方•治し方
Z•W形成
ジグザグ縫合などの傷跡修正
などなど、傷跡をいかに目立たせにくくするかの基本的な手技でしょう。
これは非形成外科系の美容外科の先生方にはない（少ない）アドバンテージかと思います！
▼うめだ美容外科クリニック▼
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