傷跡はあえて盛り上げて縫うと綺麗になります。
以前のblogの内容です↓
まず、縫う『縫合』についてです。
外縫い（表皮縫合）
中縫い（真皮縫合）
がございます。
外縫いは１〜２週間後に抜糸をします。
黒い糸で縫うか、白い糸なのか・・・の糸は外縫いのことです。
中縫いは抜糸しません。
溶ける糸なのか溶けない糸なの・・・の糸は中縫いのことです。
↑この辺りのネタは今度のblogで
イラストにするとこんな感じです↓
盛り上げて縫うというのは主に中縫いの話です。
分かりやすくイラストから↓
上：平坦に縫う
下：盛り上げて縫う
平坦に縫った方が手術直後は綺麗です。
ですが、傷は必ず引っ張られます。
平坦な傷は引っ張られると、傷跡が広がってしまい・・・
「みみず」のような傷跡になってしまい、目立ちます。
そこで、盛り上げて縫合すると引っ張られて、傷が広がると「ちょうどよい」状態になるのです。
ただし、問題が！
『どのくらい盛り上げれば良いのか』
は縫う場所や傷の状態によって異なります。患者様の体質によっても異なります。
①引っ張れられる程度が強い（よく動かす部位）
②皮膚が硬い
③皮膚切除して、そもそも傷口の張力が強い
場合は、盛り上げて縫合すると良いです。
例えば、
関節、口周り、体幹、手足の指など
逆に
❶動かない部位
❷皮膚が柔らかい
❸張力が少ない
部位は盛り上げて縫うと、盛り上がりが残る場合がございます。
例えば、
目元
適材適所にテクニックを駆使する必要があるのです！！
フェイスリフトはというと・・・
①首周りや耳裏は引っ張られます（SMASで固定できないため）
②頭皮の近くは皮膚が硬い
③皮膚切除してるので張力が強い
❶耳前はあまり動かない
❷耳前の皮膚は柔らかい
です。
首周り・耳裏・こめかみ・頭皮⇨盛り上げて縫合
耳前⇨平坦に縫合
これが秘訣です㊙️
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