傷は敢えて盛り上げて縫合すると綺麗になります。
本日は傷痕修正手術を行なった患者様のご紹介です。
患者様は30代の女性です。
幼少時に怪我をして縫合治療をされたそうです(あの先天異常の傷ではありません)
上:術前
下:術後4ヶ月
・傷の凹み
・唇の縁(vermillion borderといいます)のズレ
がございました。
術前の傷跡ですが、一般的には綺麗な部類に入る傷跡だと思います。
通常、傷跡は凹みやすいです。
またvermillion borderは慎重に縫合しないとズレやすいです。
唇の赤色は血流が良いために赤いのです。それを証拠に、唇はギュッと摘めば白くなりますよね!?
受傷時は、出血が多く抑えらなが縫合をします。また、縫合の際には麻酔を行いますが、麻酔の中に止血剤が入っていることが多く(形成外科・美容外科で使う麻酔薬には通常は止血剤を混入しています)、vermillion borderははっきりしなくなります。
そういった理由からズレを生じやすいのです。
この2点の改善と、傷跡自体を細く目立ちにくくするために傷跡修正を行いました。
傷跡修正といっても・・・『ただ切って縫うだけ』です。
その切って縫うのにテクニックが詰まっています。
まずはデザイン
vermilliom borderがズレないように、予め印をつけます。
左上:直後 右上: 1週間(抜糸直後)
左下: 1ヶ月後 右下:4ヶ月後
傷は敢えて盛り上げて縫合します。
盛り上げて縫合する理由は・・・今度blogネタにします。
盛り上がりは1〜3ヶ月かけて平坦化します。
その間、患者様は不安になるかもしれませんので、術前からきっちりとご説明が必要になります。
傷痕の赤みは3〜6ヶ月かけて白くなって目立ちにくくなります。
4ヶ月の現在ではまだ赤みがありますね。
上:術前
下:術後4ヶ月
傷の凹み
vermillion border のズレ
は無くなったと思います。
あとは赤みが消えば完成です。
また経過をご報告いたします。
傷跡修正
費用:7.5~15万円(税込)。モニター制度もございます。
リスク、副作用:腫れ、内出血、傷跡、耳の変形など
▼うめだ美容外科クリニック▼
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