私は形成外科に５年間従事してから美容外科に転向しました。
経歴は↓
もし、10年前に戻ったとして「形成外科」に入局するのか？
もしくは直接、美容外科で訓練を積むのか・・・
これは永遠のテーマです。
私なりの考えを綴ります。
かなり主観的意見になりますので、ご意見がある方は是非コメントをよろしくお願いいたします。
①形成外科経由組 私はこちら組
専門医は取得したいですね。とすると最低でも４年間は働くことになります。
ですが専門医はただの「資格」に過ぎません。
手術技術とは無縁です。基本はレポートとペーパーテスト（面接もありますが）です。
形成外科に入局すると、嫌というほど「腫瘍取り手術」を行います。
粉瘤・ホクロ・脂肪腫・・・etc
意外と大切なことで、手術で大切な「切開」「剥離」「縫合」のエッセンスが含まれます。
また「顔面骨骨折」顔の骨折の治療も多く行います。これらの手術は夜中など緊急手術になることも多いです。
顔の基本的な解剖や深部へのアプローチを多数経験します。ハムラ法などが典型例でしょう。
一般的な形成外科医が４年間で経験できる美容（顔に限れば）に活かせる手術はこの辺りでしょう。
形成外科では「先天異常」「再建」などのより高度な手術も行いますが、そういった難しい手術はもっとベテランの形成外科医が担当することが通常です。
若手医師は助手程度でしょう。助手と執刀医では腕の差は歴然としたものがあります。
私はというと、運が良いことにある程度先天異常の手術や眼瞼下垂、鼻手術など「通常ではベテラン形成外科医が執刀するであろう手術」を自ら執刀させて頂くチャンスが多くありました。私委ねて頂いた患者様と母校の形成外科の先輩先生方に感謝です。
４年間（最低期間）形成外科として従事した後に美容外科に転向するとして、美容外科医としては1年目のペーペーになります。年齢にして31~33歳程度でしょうか。遅咲きルーキー（咲くかわかりませんが汗）ですね。
私はこちら組ですので、こちらの情報しかありません。
②いきなり美容組 研修終了後美容外科に就職
研修医上がりで美容外科に就職するとなると、大手美容外科になるでしょう。
老舗美容外科や中堅どころの美容外科ですとある程度経験値がない医師でないと採用できないと思います。
初めての手術が美容手術になると思います。
おそらく「二重埋没」「クマとり脱脂」「糸リフト」あたりからスタートし経験を積むに従って「脂肪吸引」「眉下切開」などを習得するでしょう。
年齢は26~28歳、まだ若く勢いが違うでしょう。
形成外科経由組の美容スタートが33歳とすると・・・
この時点でいきなり美容組は美容歴5年ほど！！
ハッキリ言って、美容手術の腕は雲泥の差です汗
手術の腕の差はある程度までは経験数が物を言います。
もちろん、件数だけではありません。
しっかり勉強して、しっかり復習して・・・難しい症例を経験し、再手術などの修正を行い・・・の繰り返し
がいきなり美容組の方が経験値が高いと思います。
まとめ
私個人の見解ですと、
形成外科経由組がいきなり美容組に追いつくのには1〜3年かかると思います。
逆に言えば、1〜3年経過していれば後は個人の問題かと思います。
形成外科経由組で凄腕の先生（比較的若めで！）もいらっしゃいますし、
いきなり美容組の凄腕の先生も沢山いらっしゃいます。
最後は個人！！
「いかに頑張るか」
かと思います。
ということで、結論が出ません汗
ただ一つ・・・
「二重埋没」
はいきなり美容組の天下かと思います。
あの先生達、うま過ぎですよ！！
『キラキラ』ぐらいも勝負になりません涙
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