誰もが気になるフェイスリフトの傷跡
当然無い方が良いのですが、「切開手術」である以上は傷跡を0にはできません。
傷跡は
・執刀医の技術
・患者様の体質
以外にも、傷跡が残りやすい部分と分かりにくくなる部分がございます。
具合的には↓
耳の前は意外と目立ちにくいです。
ただし、少しでも気になると隠しづらい場所ではありますが・・・
傷跡が目立ちやすいのはコメカミと首(耳裏も)です。
コメカミは「生え際」を切開するとしても「毛髪内」を切開しても毛髪の毛根があります。
毛根がある部分は傷跡が目立ちやすいばかりか、中縫い(溶ける糸などで抜糸せずに中に残しておく糸)が炎症を起こすこともあります。
首の後ろはそれに加え、、傷にテンションがかかるため傷跡が目立ちやすくなります。
傷にテンションがかかる??
実は『SMAS』と関係があります。
SMASはフェイスラインの上方にまでしかありません。
首〜耳裏にかけては広頚筋(実際にはここまでがSMASみたいに境目はしっかりしていません。そもそもSMASというもの自体がそんな曖昧な組織です)という筋肉となっております。
耳前〜コメカミはSMASを引っ張ることにより(SMASリフトにせよMACSリフトにせよ)リフトアップを達成します。
つまり皮膚を引っ張るリフトアップではなく、皮膚を支えている中身でリフトアップするわけです。
傷跡は引っ張られる、テンションがかかることによって『肥厚性瘢痕』といって目立ちやすい傷跡になります。
では、広頚筋を引っ張れば良いのではないか?とお考えになる方もいらっしゃると思いますが、そうはいきません。
広頚筋の深層には大切な血管や神経があり、危険で剥離ができません。
そもそも筋肉(筋層)は糸で引っ張っても裂けてしまいます。
こういった理由から
・耳前の傷跡は目立ちにくい
・コメカミと首の傷跡は目立ちやすい
となるのです。
ご参考になれば幸いです。
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