紙の保険証が廃止されて、マイナ保険証になる。
これには色々問題はあるものの、
もうポイントも貰ったし、今さら文句は言うまい。
ただ、とんでもない落とし穴があるのは事実。
それが「限度額適用認定証」の事！！
びっくりしました。
基本的には
「限度額適用認定証」は
入院でもしない限り、オーバーする事は
あり得ません。
大体の方が所得区分「エ」だと思いますが
一か月の自己負担額の上限が「57,600円」
だからです。
でも自動更新でもないので、申請が必要だったり
しますよね？
それがネットなどで検索していると
「マイナ保険証」だと省略できる
と書いてあるのですよ。
でも、省略できるのはその医療機関だけの話。
横の連携、取れていません
偶然知ったのですが・・・
驚きましたよ。
私の近所の病院はマイナ保険証の機器を導入済みです。
すべての病院の受付で
マイナ保険証で限度額適用認定証を利用する
をタッチします。
すると、57,600円を超える額は請求されません。
A病院で57,600円を払えば、
B病院で15,000円掛かっても
C病院で5,000円掛かっても、
払わなくて良い…筈ですよね？
だって、すべての病院の受付で
マイナ保険証で限度額適用認定証を
利用するをタッチしたのですもの！！
ところが、
フツーに、20,000円を支払い
後で、
その領収書を元に
「高額療養費制度」で
保険給付の申請を「自分」で行わないと
返ってこないそうです。
つまり、マイナ保険証で
検査結果だのを見られるとかに同意させて
おきながら
保険給付は「病院ごと」なのですよ
しかも後で自分で申請しろだなんて
何の意味もない・・・
病院間の連携が取れていない
というのが、開業医とかの問題ではなく
誰もが知っている総合病院のＡとＢでも
連携できていないのです。
つまり各病院で
マイナ保険証で限度額適用認定証を選択したら
各々「57,600円」以上は請求されないけれど
それ以下ですと、請求が発生するのです。
そりゃあね、Ａ病院で
わかりやすく「57600円」の上限に達した場合
本人も「あー超えたな」ってわかりますよ。
でも
3万円、2万円、1万円だったら、どうですか？
本来なら2400円は支払わなくて良いわけで
誰だって
「マイナ保険証で顔認証して、色々同意して、
限度額適用認定証を利用するもタッチしたし
これで、上限オーバーの金額は請求されないな」
って
安心しませんか？
ていうか、
そういうのがあってこその
マイナ保険証で良かったー
じゃないんですか？
第一、そんなに医療費が掛かる時点で
その人は
絶対に体調悪い筈。
検査の連続か、複数の診療科に通い
薬も多い筈。
そういう時に役に立ってこそのマイナ保険証では？
そして時効は2年。
2年と言っても、年度ごとではなく「月ごと」
ですので、
令和6年4月中に手続きすると
令和4年4月分までの返金に応じるというもの。
区分の算定は年一回8月1日で行われるのに
返金しろと言うと、7月末ではなく
きっちり、2年前しか受け付けないそうですよ。
思わず、ツッコんで質問しちゃいましたよ。
「えっと、その病院間の横の連携が取れない問題は
12月に紙の保険証が廃止される頃には
解決するのですか？」
って。
担当者は「いや、それはなんとも」
と口ごもっていらっしゃいましたが
絶対、解決しないでしょ？
デジタル化の為に紙の保険証を
無理矢理にでも廃止するとか言う割には
まったく、ちっとも便利にならない
ことに絶望。
しかもマイナンバーを持っていない人や
マイナ保険証がイヤな人には
わざわざ「資格確認書」を発行・・・
（その予算で病院ごとの連携してよ）
病院の受付でマイナ保険証で限度額適用認定証を
タッチしても、
同月中に他の病院にかかる事もありますよね？
その時はこの記事を思い出して頂けたら
幸いです。
ご不明な点は、ご自身の協会けんぽなり
国民健康保険なりに、電話して聞いてみて下さい。
保険証とメモ帳をお手元において
質問すると、すらすら答えて下さいます。
あんな大金かけて、ポイントだの補助金だの
配った割に
大きな総合病院同士でさえ、連携していない
なんて
なかなかの衝撃でした・・・
ちなみにGW前なので
近所の整形に行ったら
「今のうちにマイナ保険証に慣れておいて
ください」
って言われて笑ってしまいました
その病院で導入されてすぐにマイナ保険証を
通して・・・10回くらいは通ったのに
何で今さら「今のうちに」って・・・。
いや、私は使えますよっ
患者にばかり言っていないで
ちゃんと病院間で保険給付の連携をするように
働きかけて下さいよ・・・
と、開業医に言っても仕方ないので
誰に言えばいいのだろうか
お読みいただきありがとうございました。