インプラントなんて子宮全摘手術に比べたら
大した事ないって思われるかもですが
むしろ、こちらの方が一生傷とも言えます。
インプラントは歯周病になりやすく
インプラント周囲炎を防ぐために
一生、歯科検診(メンテナンス)が
欠かせません。
歯科検診が欠かせないのは誰でも同じですが
普通の人なら
「コロナだからサボっちゃった」
って
1年位通わなくても、歯が黄ばむ程度でしょうけど
インプラントはそういう言い訳も通用せず
必ず検診を受けないといけません。
これがどれ程恐ろしい事かわかるのは
自分が病気で入院したり、ケガをしたり
老化で歩けなくなったりした時でしょうね。
時々
「寝たきりになったら、入れ歯の人は
洗って貰えるが、インプラントの人は
外せないので、口腔内が不潔になり
誤嚥性肺炎になる」
とか
言う方がいますが、事実です。
私の歯科衛生士は以前、老人ホームの
歯科検診をされていたので
そのような話をしてくれました。
でもよく考えたら、
私は寝たきりになったら、
長生きしなくていい派なので
その時は諦めます。
※誤嚥性肺炎は、嚥下障害で
食べ物が気道に入って罹患する
というのもありますが
それだけでなく
少しづつ、寝ている間などに
無意識にタラリタラリと、
不潔な唾液が気道に入ってしまい
罹患するケースも多く
口腔内の不潔が命取りというわけです。
病気入院とかは普通にありえますよね?
うつる病気や発熱などなければ、
院内の口腔外科などで診て貰えたり
歯科衛生士の派遣などがある場合もありますが
コロナ禍などでは
それも難しいかもしれません。
(フットケアの先生が、最近コロナが流行って
いるから、入院患者のケアに入れない
と仰っていましたので)
怪我の場合も同様ですが
例えば、高齢になり、細かい指先の
動きができなくなったりで
ホームケアがおろそかになると
インプラント周囲炎のリスクも増大します。
そういう事を考えると
インプラントをするって怖い事なんです。
私は現在歯周病の値が出ていませんが
インプラントは通常の2~30倍、
歯周病に
かかりやすいと言われていて
これから一生、口腔内の清潔を心がけ
歯科に通院しないといけません。
費用も桁違いですが
手術費用だけの問題ではなく
メンテナンスにもお金が掛かります。
後で「何故デンチャーにしなかったんだ」
って思うかな、
「あと10年くらい待ったら
すごいデンチャーが発明されるかな」
とか
考えないでもなかったですが。
でも、歯科検診はいずれにせよ
一生受けるつもりだったので
起きるかどうかわからないリスクの事
ばかり考えて
食べにくい思いをするよりは
「今を生きよう。何でも食べられる楽しい
人生でありたい(食いしん坊w)」
って、考えたのですよね。。
今通っている歯科医院までは
通えなくても、
今の時代、近所に歯医者さんだらけ
ですし、
歯科検診義務化の流れもありますし
近頃
訪問歯科も増えてきています。
寝たきりはともかく、
「家の中では動ける
けれど、病院まで行けないような状態」
になっても
訪問歯科を利用すれば、在宅で検診や治療も
受けられるでしょう。
…一応、そういう最悪の事態まで考えて
インプラントを選択しました。
子宮全摘手術の方が
やがて違和感もなくなりますし
その後のメンテナンスも特にないので
(卵巣の検診や、更年期障害などは別ですが)
子宮全摘手術後に関しては
術後3ヶ月~6か月検診くらいで
一旦、執刀医とお別れできますよね。
1点だけ。
私はソケットリフト(サイナスリフトの一種)
を受けました。
これは上顎洞挙上術と言われるもので
インプラントを埋める為の骨が少ない人でも
上顎洞に骨造成をして
インプラントが出来るという手術です。
どの歯科医院でも受けられるわけではないです。
インプラントが出来る歯科で
「あなたは骨が足りないので無理」
と言われても、サイナスリフトを行えば
できます。
逆に余りにギリギリしか
骨がないのに、
そこにインプラントを埋めると
上顎洞を貫通して
副鼻腔炎に悩まされる事になります。
CT撮影の上、出来るかどうか精査されますが
サイナスリフトが出来る歯医者は
沢山、歯科医院があっても
そんなに多くないので
(都会は別でしょうが)
しっかり歯医者さんを探す必要はありますね。
私も半年探しましたけど・・・。
手術は上手くいったとおもいますが
あくまでも1次手術が終わっただけなので
まだ歯が入るまでは時間がかかりそうです。
とにかく今は
感染など起こさないよう
(歯磨きも片側しかできないので)
抗生物質を内服したり、安静につとめたり
しています。
なかなか手術の話にすすみませんが
インプラントってそんなに安易でもないし
そこそこ覚悟が要りますよ
というお話でした。
お読みいただきありがとうございました。