①の続き。
ものすごくゆっくりと電話口に出てきた叔母。
声に張りがない感じで、相当だるそうなのが
伝わってきました。。
叔母は3回目の抗がん剤治療を受けていました。
残りはあと2回だと言います。
「あれ~6回じゃないの?」
と不思議でしたが、言いませんでした。
叔母の病状から言って、かなり重症の子宮体癌
だったでしょうから、5回ってどういう事
もしや、高齢だし、糖尿病だから
6回も耐えられないと判断されたのかなって。
不安でしたが、余計な心配させたくなくて
あえて聞きませんでした。。
「髪の毛はな、最初の頃に全部抜けたわ。
でもいいねん、終わったら生えて来るし」
そうでしょうとも
生えてきますよも
ちょっとキツい薬を出されただけで、抜け毛が
増えるのですから
抗がん剤では真っ先に髪の毛が抜けるでしょうし。。
勿論、ものすごくショックで辛い事ですが
髪はまた生えますよね
私、ブログで皆さんの毛が生えてきているの
何度も拝見しましたもの。。
叔母は強がりで言っているのも半分でしょうけど
術前は
「髪の毛が抜けて、吐いて、ガリガリになる…」
って
言っていましたから、勉強したのか、腹をくくったのか
ものすごく成長(患者として。私が言うのも変ですけど)
していました。
だいたい、叔母は40代から部分ウィッグを付けて
ボリュームアップをやったりしていたので
ウィッグに馴染みがあるというか、知識もあるようでした。
「髪が抜けるけど終われば生える」
と、きっぱり言い切る強さに、
気持ちの前向きさを感じました。
でもそれもこれも、
食べられているからかもしれません。
吐き気止めのおかげもあって
吐き気がないとの事で。。
その本当の理由も
話を聞いていくうちに、理解できてきました。
ふと「白血球」の話になったのです。
「抗がん剤をした後の白血球の数が……」
と言われた時は、次の言葉を待つ間、ドキドキしました。
「抗がん剤をすると、白血球も死ぬねん。
少なくなるのは良くないねん。
でも同じ治療をした同年代の人と比べて
白血球数が減らなかったというか、元々多いらしくて
だから、抗がん剤のあと
口の中に口内炎ができなかったり
ただれがなくて、摂取(食べ物)に問題がないねん」
「すごーい
」
私、大声を出してしまいました
だってだって…
白血球数が少ないのは良くない位は知っていますが
多すぎても良くないですから、
抗がん剤のあと、どうなるのか…
心配で。。。。
私の大声を聞いた途端…
「ん…?」
って感じで、叔母の声が急に元気になりました。
あんなに話すのが辛そうだったのに
その後も、ポンポンと会話が出てきます。
「糖尿病の先生もな。あれ~?抗がん剤受けたのに
すごく数値がいいですね~って、不思議がられるほどで」
「すごーい!!!」
↑
いや、これ、狙って言ってるわけではなく
本当にうれしかったんですよ
それで、そういえば、コロナも5類になるんだっけ。。。
と思い
「で、お見舞いはいけないの?」
って聞いたら、
「身内も入れない」
って言っていました。。
まぁそりゃあそうですね
だいたい、白血球が下がる(免疫力が落ちる)わけですから
私たちが行って風邪でもうつしたら
大変ですものね。。。
ちょっと抗がん剤の治療が5回の理由が知りたい
感じではありますが、
あんまり余計な口出しもできないし・・・
さて
叔母の話はまだ続きがあります。
どれだけ長電話してたんだって話ですが
長くなったので
輸血と記憶力の良さについてはまたあした。。
お読みいただきありがとうございました。