その昔・・・

私は口が達者な男性の同僚と二人で

働いていた事がありました。

(普通に優秀な方でした)

 

 

※ちなみに部署は別ですが同室なので

いやでも、自然に連携してしまいます。。

 

 

その部屋には上司が半分くらいの時間しかいなくて

残りの半分は自室にいらっしゃいました。

 

 

流れ星流れ星

 

 

口が達者な同僚は…

別にめちゃくちゃ悪い人ではありません(笑)

 

 

実際、何かの会で司会などをやらせたら

天下一品。

人前で話す為に生まれてきたような人です(笑)

 

 

 

ただ、どうでもいい嘘をつくのですポーン

 

「何で嘘をつく必要があるの?

正直に言っても別に何も起こらないのにはてなマークはてなマーク

って

不思議な気持ちになるほどに。。。

 

 

もしかして気を遣っているのか、

自分の立場を守りたいのか

意味不明なほどに、その場しのぎの嘘をついて

しまう人でした。。

 

 

そしてその嘘、

私にも上司にもバレているんです笑

 

私も上司も大人なので、いちいち追及せずに

生温かく見守っているだけとも知らずに笑い泣き

 

 

というか、

私も上司も普通じゃないほど

全然怒らないタイプなので

彼はな~んにも気付いてなかったのでしょうねぇ。。

 

 

流れ星流れ星

 

 

そして、最大の欠点は、

「手柄は自分のもの=他の人は何もしていないと言う」

ところがありました。

 

 

例えば・・・

アルバイトに来た男の子が休んだ時とか

「一人で大変でしたね」

って言われると

 

「全然!元々ひとりでやってるようなものだから。

彼がいてもいなくても同じだから」

って答えたりします。

 

 

それを見ていると

「ひょっとして、この人は私が休んだときも

『ぜんぜん!いてもいなくても関係ない」って

答えてるのかな」

って、フクザツな気分に。。。汗うさぎ

 

 

流れ星流れ星

 

 

でも私より一回りくらい年下で、

何か色々と大目に見ている自分がいましたウインク

 

 

違う部署ですしね。

私がヒマな時期に、彼の繁忙期が来ます。

 

 

違う部署ですが、彼宛ての電話に私が出て

席を外していますだの、伝言だのを預からざるを

得ないのですよね。

 

 

人も訪ねてきます。

 

その度に、仕事が中断してはいけないと思い

本当に彼でないとできない仕事なのか

私が代わりにできる事なのか要件を聞いて

 

どうしても彼でないといけない時だけ

本人を呼び、

それ以外は頼まれてもいないのに代行してあげて

何とか彼が繁忙期を越えられるように

 

私が【関所】の役割を果たしていました。

 

 

勿論、人知れず。。

 

きっと彼は気付いてもいないでしょう。

だから感謝も期待していません。

 

そして

きっと手柄を全部自分のモノにするでしょう。

(違う部署だから気にしてませんけどね)

 

 

要するに

明らかに忙しそうだったら、

ヒマな私が

雑用をしてあげるのは自然の流れというか

別に何とも思いませんでした。

 

 

流れ星流れ星

 

 

上司も繁忙期は部屋に長時間いましたグラサン

 

 

私が、電話を受けて雑用をしたり、

彼を訪ねてきた人に要件を尋ねて、

よほどの事がない限り彼を呼ばず、

私の方で処理している姿を見ていたようです目

 

 

流れ星流れ星

 

 

繁忙期が去った時、

彼が上司に向かって言いました。

 

 

「あー終わりましたぁ。忙しかったぁ。。

ひとりで全部やりきりましたぁ。。」

ちょっと単語が違うかもですが

ニュアンスはこんな感じ。

 

 

その時、今まで一度も怒らなかった上司が

 

「君が忙しいという事はみぎこさんも

忙しかったということだ。

ひとりで全部やったという言い方はよくないバツブルー

みたいな事を

なかなかの厳しい声で注意したのです。。。

 

 

ひえ~。。

普段怒らない人が怒ると超怖くて、

 

能天気に、伸びをしながら

褒めて貰う気満々の同僚は

真顔になって絶句していました…ガーンアセアセガーン

 

 

彼はきっと

僕一人で頑張ったのにびっくりマーク

みぎこさんが一体何をしたのはてなマーク

って思っていたでしょうねキョロキョロ

 

 

流れ星流れ星

 

 

今思うとね、私にも責任があるんですよ。

 

ちゃんと彼に言うべきでしたね。

 

「あなたが忙しそうだから、

仕事に集中できるように、雑用は一手に引き受けて

あげます。

 

電話も受けて、来客もこっちでわかる分はあなたを
呼ばないようにするから、安心してください」って。

 

 

私は彼にはなにも言わずに、

勝手に彼のフォローを

し続けただけなので。

 

 

流れ星流れ星

 

 

それでもね。

将来、人の上に立ちたいなら、

知っておくべき事があるのかもしれません。

 

 

いや、出世云々ではなく

ひょっとしたらもっと根源的な問題かもしれません。

 

 

人生を好転させるか暗転させるか位の差が

出る話かもしれません。

 

 

 

繁忙期を終えた時、

「ひとりで全部やった」

って言うべきではない。(心の中で思うのは勝手)

 

 

仮に心の中で一人で全部やったと思ったとしても

(思うべきではないですがw)

 

嘘でも

「おかげ様で、終わりました~。

みぎこさん、知らないうちにご迷惑をお掛けしてた

と思います~。」

みたいな事を言うのですよ。

 

 

これは単純な話ではないんです。

 

 

同僚だったら、

「いえいえ、何もしていません」

と恐縮するか、

 

本当に何もしていない場合、嫌味に取る人もいるかも

ですが、大抵はわるい気はしないでしょう。

 

 

少なくとも上司は

彼を「気配りできる人だ」と思うでしょう。

 

 

後輩だったら、彼はお手本となるでしょう。

 

 

家族だったら、素直に喜ぶでしょう。

(絶対に家族は何かしら手伝っていますよ)

 

 

それはお茶を入れただけかもしれない。

夜食を用意しただけかもしれない。

 

 

空気を入れ替えたり、

ゴミを捨てたり、物音を立てないようにしたり

寝ている彼に毛布を掛けただけかもしれない。

 

 

でも家族って、頼まれてもいないのに

繁忙期の間は、そうやって気遣いますよね。

 

 

家族なら終わった時に

「終わった~><。」と言っただけで

喜んでくれるでしょう。

 

 

余計な一言さえ言わなかったね!

「皆は何もしなくていいからいいなぁ。

僕だけ仕事して疲れたわ」とか・・・

 

 

できれば家族にこそ

慰労の言葉を掛けられたら最強ですけどね。

 

 

流れ星流れ星

 

 

共通する事は

「報われた」という思いです。

 

 

当たり前にやっただけの事でも

「褒められて嬉しい」という思いです。

 

 

すなわち

「彼は気付いてくれたんだな。

これからも助けてあげよう

と思われるという事です。

 

 

それを「一人でやった(褒めて~)」って

言い切った彼は、上司に怒られました汗うさぎ

 

 

いつもどうでもいい嘘ばかりつく癖に

何で肝心の時に、でも

 

「みぎこさんに助けて貰ったおかげで、

終わりました~」

って言わなかったのかな…(笑)

 

そういうとこ、まだまだ子どもだね~ウインク

 

 

本気で一人で頑張ったつもりの彼は

褒めて貰う気満々でいたのに

 

全然怒らない上司に、怒られて、

驚いた顔をしていたのが、まだ忘れられません。

 

 

「いや、むしろ、今後の為に怒られておけ!」

って感じですけどね。

 

 

流れ星流れ星

 

 

まだ若かったですから、怒られて良かったんですよ。

 

アラフィフになると、誰もおこってくれませんからね。

 

 

部署が違うので、後輩でもないわけですが

注意してあげない私は

一見優しそうでも、冷たい人間なのかもしれません。

 

 

「あなたが忙しかったのは皆知っている。

 

こういう時は、

些細な手伝いをしてくれた人に御礼を言うと

出来た人だと思われる。

 

今後の仕事がよりやりやすくなる。

良い評判がたって

上司だって、余計に目をかけてくれる筈。」

 

みたいに、

教えてあげるのが優しさなんでしょうねぇ。

 

 

妹になら教えたかも。。キョロキョロ

 

 

流れ星流れ星

 

 

引っ越しや、卒業、退職、退院とかの時に、

主治医とか先生以外の…

 

何の世話になったかわからない人にも

会った人にはとりあえず、

 

「お世話になりました、ご迷惑おかけしました」

って挨拶するじゃないですか。

 

 

あれと一緒ですよ。

意味なんてないんです。

 

普段から言う癖をつけておくと、

結局自分の身を助けるんですよ。

 

 

「手柄泥棒」な人って

全く信用ないですからね。

 

 

 

「言葉より行動をみよ」

って言うけど、言葉すら惜しむ彼は

結局、怒らない上司を怒らせたのでしたびっくり

 

 

今は出世されたようですが

目立つ活躍をした自分だけが褒められるべき!

っていう考えは治ったのかしら^^;

 

 

どうでもいい嘘をつくのは

あの上司に怒られていなかったから

治っていなさそう(笑)

 

 

ほんと、バレバレなのに、何で嘘をつくのかしら。

そして、嘘を指摘しない程、大人な私と上司(笑)

 

騙されてあげるって、ある意味、良い気分なんです。

 

そういう事も、この同僚と会って初めて知りました。

(それまで、あんな嘘ばかり言う人と会ったことがないので)

 

 

流れ星流れ星

 

 

この彼の一件で学べた事は

 

自分が活躍できた時、

その陰で、雑用を引き受けてくれた人がいる事に

感謝できたら

仕事だけでなく、私生活も上手くいくのでは、という事。

 

 

仕事でも家庭でも、

勿論「近所・親戚付き合い」でも

 

 

自分が見落としているだけで、

誰かが自分を助けてくれている

と思うのです。

 

 

感謝も御礼も、言い過ぎる位でちょうどいいのです。

私も改めて、心がけようと思いました。

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。