さて、いよいよオペ室。

 

 

半ギレナースのおかげで、当日だと言うのに、

手術の恐怖を考える暇もなかったですけど、

 

 

普通なら、オペ室へ入る前に家族の顔を見たりして

「頑張って」とか「祈ってる」とか

励まして貰えるんでしょうね。。

 

 

そういうの、一切なしで淡々と…

強いて言うなら、病棟看護師からオペ担当看護師に

引き渡された…という感じでしょうか。

 

 

オペ室に入ると、急にドギマギしてきました。

 

 

オペ室担当の看護師さんが名乗ってくれました。

 

若い女性は中国人か韓国人みたいな名前でしたけど

自分の事で精一杯すぎて、覚えられず…。

 

 

確認の為の質問をされて、自分の名前と手術内容を答える。

 

 

そこで、髪を覆う帽子を被せて貰いましたが、

何か、髪がはみ出ていたので、自分で入れ直しました(笑)

 

 

そこまではまだしっかりしていたと思いますが、

後はさすがに怖かったです。

 

 

オペ室は

寒いと聞いていましたが、まったく寒さは感じませんでした。

 

ただイメージと違い、

ダダっぴろく、大勢の人が動いていて驚きました。

 

「ここ、何の工場?」って感じでしょうか。
 

 

大きな総合病院ですが、

まいにち、私の想像以上の数の手術が行われている模様。

 


すぐに自分のベッドに着く。
オペナースは、優しい。マジ天使。噂通り。

 

ベッドに横になると

「麻酔科医です」

と挨拶され、

 

「この人に全身麻酔と硬膜外麻酔されるー!」

と思い、

「よろしくお願いします♪」

と、媚びておきました(笑)
 

 

マジで、頼みますよ〜!
麻酔科医、超重要。


麻酔科医と一言話している一瞬の間に
心電図とか色々付けられる。

 

 

全裸にされて辱めを受けるかと思ったけど、一切なし。

 

バスタオルを掛けていただき、露出は最低限。
 

 

その後、

「後ろを向いて」

と言われ、

「パンツを少しズラします」

と言われてピクっとなる(笑)

 

 

私が履いていたヒップハンガータイプでもズラすなら、

デカパンツを履いていると結構下されるかもです。
 

 

次に

「広範囲の消毒をします」

と言われ、

 

 

冷たいもので2度くらい拭かれる(塗られる?)のですが

2度目に拭かれた時、ちょっとだけ、せんせいの爪だか

何か固いものが当たり

 

 

ビクッとなると

「まだ何もしていません」

と言われる…。

 

 

「いやいや、麻酔が怖くてピクッとなったんじゃなく、

あなた今、何か私の背中に当てたか、ちょっと引っ搔いたでしょ?」

と心の中で思いつつ、そんな事言える筈もなく笑

 

 

局所麻酔をするというので、

「背中丸めるやつですよね?」

と言ったら

 

「そう、へそを覗く感じで」

と言われたので、思いきり丸まったら、

 

「そこまで丸まらなくて良い」

って言われておかしかったです(笑)

 

 

いやー、もう、思い切り丸まって、

せんせいが刺す位置探しやすいように、

全力で協力するので、絶対、失敗しないでぇぇぇ~

(心の叫び)

 

 

余りに丸まる私を見て、オペナースにも

「苦しくないですか?」

って心配されましたけど、私は体が柔らかいので、

全然平気なのですよ。
 

 

麻酔科医に、

「痛いやつですね?」

と聞くと、

「よくご存知ですね」

と笑われました。

 

 

私、アメブロで

「硬膜外麻酔」のカテゴリでランキング一位の女よ!

とは、言いませんでした笑

硬膜外麻酔ランキング1位・アメブロ

 

 

 

でも、笑っていられたのはここまで。

 

 

いよいよと言う時、やたら、

「動かないで!危ないですから!」

と何度(3回、いや5回くらい?)も言われ、

緊張が走る。

 

 

いやー、せんせい、余計緊張するから、そんなに言わないで欲しい。

でも、そのくらい言わないと、

動いちゃう人いるんでしょうか…。。

 

 

あるいは、麻酔科医にとっても、最も緊張を要する瞬間

なのかもしれませんね。

 

 

その時、オペナースが

私が動かないよう押さえてくれるのですが、

私の手が冷たいからと言って、握ってくれて、本当に心強かったです。

 

 

何て温かい手なんだ…。癒される…。おかあさーん!!

(むしろ、私が彼女の母親みたいな年齢なんですけどね^^;)

 

 

「この人にだけは、後で御礼を言いたい」

と心から思った位、お顔を忘れられません。。

本当に救われました。。

 

 

しかし、私が全然手を離さないから、何度も握ってくれて、

私を押さえる、という役目はできなかったかも(笑)

 

 

「いやもう、絶対動かないから、手だけ握ってて!」

という感じでしたけどね。

余りの勢いに、手を離さないでいて下さいました(笑)

 

 

硬膜外腔に太い針が入る瞬間

「うっ」

とはなったものの、結構痛かったのは1回くらいで

後は「なんか押されてる」感じで、

まぁ耐えられる程度でした。



硬膜外麻酔は

「予想より痛くないです」

って言ったら医師がわらっていました。

 

 

硬膜外麻酔の怖さは、

痛みよりも、

「動いてしまって、

触れちゃいけない神経とかに当たらないか」

の方が心配でしたね。

 

 

うん、別に騒ぐほど痛くないですよ。

一瞬の痛みに関しては、まぁ覚悟を決めておけば

我慢できるレベルだと思います。


 

それより、本当に、

頼むから、変な所に刺さらないで~と

そっちの方が100倍怖かったです。

 


硬膜外麻酔には、全身麻酔量を減らせるというメリットがあります。
あと、

背中に入った管から鎮痛薬が持続的に入る事から

術後の痛みコントロールにも効果があります。

 

 

子宮全摘手術など、お腹の手術は術後の痛みが

比較的強い為、

硬膜外麻酔を使える人はラッキーかもしれません。

 

 

体質的に合わないとか、色々な事情で使えない場合も

痛み止めの点滴を何度も頼んでみるとか

自己主張するしかないですね。

 

 

痛みに孤独に耐え続けるなんて、

余りに辛すぎますものね。

 

 

いくら言ってもダメっていうより、

言ったら何か手段はある筈で、

耐えるより主張するべき!

です。

 

 

病院の方針で、硬膜外麻酔を使わず、

「今は、良い痛み止めがありますから」

と言われる事があるようですし、

 

 

実際、

臨床例には、硬膜外麻酔以外の局所麻酔を効果的な部位に打って

絶大な効果が出るものを採用している病院もあるようです。

 

(どのPDFだったかちょっと見当たらないのですが

硬膜外麻酔が怖くて仕方なく、

調べ上げていたら、そのような発表を読みました)

 

 

私は、昔、髄膜炎を患った事があり、その髄液を採取される痛み

が強烈で、その後の安静、その後の頭痛も大変で…

 

髄液を取るより痛みに比べたら、

硬膜外麻酔の痛みなんて余裕です…。

 

 

硬膜外麻酔の管は、背中に2~3日入ります。

痛い時に自分で適宜押せるボタンが付いていますが

押さなくても、一定量は背中から入ってきているそうです。

 


体力温存の為にも、全身麻酔量が少ない方がいいに決まっていますが

硬膜外麻酔は、

一定数の方に吐き気の副作用があります。

 

 

※私は全く吐き気がしなかったので、

こればかりはやってみない事にはわかりません。


硬膜外麻酔の後、マスクをされて、

「苦しいかもですが、酸素が出ていますから、

しっかり深呼吸して下さい」

と言われ、

 

 

「何?酸素ですって?!それは吸わなきゃ!」

って思い、吸っていたら、

 

 

途中で麻酔に変わっていたのか、

一瞬で記憶が飛んで

 

 

次に目覚めたら、もう個室のベッド上にいました。

 

 

何と手術が終わっていたのでした。

 

 

術後の様子は次の記事で!

 

 

お読みいただきありがとうございました。