【セミナーレポート】コスメを読む(香りの成分を知る、調香体験付き) 第一部前半 | 日本化粧品検定協会のブログ

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事務局が日々の活動を綴っています。

12月5日(土)『コスメを読む』セミナーを開催しました

当協会では成分表示から化粧品の中身がわかる
ようになるため、コスメを読むセミナー
定期的に
開催しています

今回は香りに特化したセミナーを行いました
[第1部] 香りの嗅ぎ分けと調香体験
・香りのメカニズムと嗅ぎ分け方
・基本的な香料を嗅ぐ
・花の香りの調香体験(バラとジャスミンの香り)
 ~オリジナルの香りを作ってみよう~

[第2部] 香り成分を読み解く
・トップ、ミドル、ラストノートの見分け方 ・成分から分かる
  香りの特徴 ・香りのトレンド製品情報
・香りの付け方、使い方

講師は藤森 嶺教授です!
東京農業大学生物産業学部食品香粧学科香りの化学研究室教授で、
化学的側面から香り文化を考察をされていらっしゃいます。

本日は第1部前半についてお届けします
皆さん、香りとはどのようにしてつくられているかご存じですか

また、一口にバラの香りといっても、
天然の香りや精油の香りなどさまざまです
香りを見る視点は4つあります!

1.重さ・軽さ
香水をみるとき、トップノートミドルノートラストノート
という言葉を聞いたことがあると思います。

これは香り成分の揮発性によって分けられているんです

最もすばやく飛ぶ、“軽い”香りがトップノートで、
香りに特徴を与える役割を持ちます


次に飛ぶ香りがミドルノートで、
ローズやジャスミンの香りが当てはまり、香りの中心をなします。

そして最後までどっしり残る“重い”香りがラストノートで、
ウッディやムスクなどがこれに当てはまります 


2.香りの特徴

特徴(プロファイル)とは、フローラルやムスクなど、
どのような香りなのかというものです

3.構造式

みなさんには不人気だという、構造式。
でも、構造式は香りを見るにはとってもわかりやすいんです


分子は炭素骨格官能基からできています
炭素骨格はその分子の骨組みとなる構造です。
例えば、炭素数が5個のものはイソプレン、
10個のものはテルペノイドと呼ばれます

一方で、官能基はその物質の性質を決めます。
例えば、炭素骨格に-OHという官能基がつくと、アルコールになります

4.感じる濃度(香りの閾値)
閾値とは?
私たちが香りを感じるのに必要な濃度です


閾値
が低い香り成分=微量でも強い匂いを発する
「貢献度の高い」香り成分 となります
香りをみる上で、匂いの閾値が低く、
極微量な香気成分を見つけることは重要です
このような4つの視点で、香りを見ることができます


調香(フレーバークリエーション)

貢献度の高い香気物質を選び出し、
バランスよく組み合わせる”ことによって、行われています
これを「アコード」んでいます

みなさんも、香りを見るときには、この4つの視点からも見てみてくださいね

 では、次回はいよいよ調香体験についてのレポートです!

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コスメが読めると化粧品はもっとおもしろくなる

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