今日は、我が学区の Gifted&Talented についての説明会がありましたので、半分はこのブログのネタのために行ってみました。

さて、Talented 才能がある、はともあれ、Giftedとは何でしょうか。

全ての子供はGift、神様からのプレゼント、大切な大切な存在です。

でも、そんな子供たちの中に、時々Gifted と言われる、いわゆる「天才」がいるんですね。

いい表現ですよね、まさに天賦の才。

 

アメリカはそんな「天才」の子のための特別教育プログラムがあるのです!

公立の学校でですよ。これはほぼ全米の学区で何かしらのプログラムがあります。

 

いつも思うのですが、アメリカ・日本、どちらで教育をしたらよいか、

我が子が

「天才」であれば、アメリカ、

「凡人」なら日本です。

 

アメリカは天才は伸びるけど、凡人レベルは日本の凡人より低いです。

日本で育てた方が、よい凡人が育つと思います。

(全くの個人的意見です)

 

Giftedのプログラムとは違うのですが、

我が学区Spring Branch Independent School DistrictはMiddle school、日本で言う中学校(でも、6年生から)、では

AP Advanced Placementと呼ばれる、優秀な子だけを集めた各教科のクラスがあります。

高校でもそのようなクラスがあり、優秀な子の集まったクラスでの成績は加点されて、大学入学の参考成績となるようです。

 

要するに、いわゆる「Gifted」に認定されなくても、優秀な子は優秀な子の中で揉まれることができて、ちゃんとそれを評価するシステムがあるということです。

日本は個々の公立小学校でそれをしない代わりに、中学受験や高校受験である程度の集団に入れる、ということでしょう。

 

では、このGiftedプログラム、

どんな子のためのプログラムか。

 

人口の上位3-5%のにあたる、特殊な能力をもつ子供達、のためのプログラムです。

IQにすると130以上。

東大生が120-130 と言われているようなので、それよりももっと「特殊」な子たちですね。


 

ただ、今回の説明会でプレゼンターが強調していたのは、

Giftedと認定されたからといって、大喜びして大騒ぎしないこと。

Every child is a gift すべての子供はGiftである、そして、

Think that gifted needs special services because they are different このGiftedの子たちは他の子と違うため、特別なサービスが必要だと。

 

そう、Giftedの子たちにはこんな大変な特徴があるそう。

最近よく言われている、アスペルガーとか自閉症とか、そういう子によくある特徴だそうです。

P Physical 肉体的

C Cognitive 認識的

S Social 社会的

E Emotional 感情的

このグラフのように、普通の子はこれらの要素がほぼ同時に発達していくのに比べ、Giftedの子たちは、どちらかというと

運動が苦手、社交性が低い、でも認識能力(知識や考える力)はものすごく、かつとてもセンシティブ。物事へのこだわりもものすごく強い。

 

なんとなくわかりますよね。

だから、普通の学校にいると、問題児になってしまう。

これらの子には、その知能を活かしてもらうこと、そして、その特性を理解した上で、社交性などを身に着けられるよう、特別なプログラムが必要なんだと。

 

だから、いいことばかりではない、ってことを言いたかったのでしょう。

 

日本はおそらくこういった考え方がされていないので、

きっと、そんな子の才能を潰し、親を苦しめ、先生の苦労を増やし、、となってしまっている気がします。

 

で、そんな子がどんな教育を受けられるかと言いますと、

もちろんGiftedにもランクがあるので、

普通のGifted認定された子は週に1回別の学校で特別プログラム、

Highly Gifted (IQが140以上とか恐ろしく天才レベル)はHighly Gifted Schoolという特別な学校に

ということになるそうです。

 

Giftedの特徴をきくと、絶対我が子は違うな、と思うのですが、

普通のGiftedのプログラムには日本人の小学生はかなりの確率で算数とかで認定されるようです。

なんせアメリカの学校は算数レベルが日本と比べると著しく低いので、日本の補習校でやっていることをそのままアメリカでできたらGiftedらしいです。

 

それを聞くと、せっかくKindergartenからプログラムがあるんだから、テストだけはさせた方がいいのかしら、

なんて悩みます。

毎日遊んでばかりらしいし。

プレゼンター曰く、失うものはないので、悩むならとりあえずテストを受けろ、と。

アジア人の親は、我が子ができる、って自慢したがらないのよね~ウインク と。

 

うーん、プレゼンターの方も言っていましたが、

そもそもGifted レベルの子がたくさん集まっている学校もあるし、そんな学校ではわざわざ特別なことをしなくてもよかったりもする、

すべては今いる集団の中での相対評価なので、と。

 

確かに、本当にランクの低い学校に比べると、我が子の学校はかなり優秀な子が集まっていると思うので、

その中で特別優れているか、と言われると優れていないと思うし、

Giftedによくある こだわり、 とか 一人を好む とかそんなことも全くないので、

そもそもGiftedプログラムに入る必要もないんじゃないかと。。

 

しばらく悩みます。。

 

個人的なことはさておき、

この制度、日本にほしいですか??

 

この学区に住んでいれば一応テストはタダで受けられます。

行政としてそれなりにコストはかかる、ということですね。

 

日本にあったら申し込みが殺到するのかな。。

 

 

前にも書きましたが、

選択肢が多いのはうれしいですが、親の悩みは増えます。

 

 

Kindergartenに早期入園?~選択肢の多い社会