なんだかまた炎上しているようですね。
「母の自己犠牲を美化している」と。
ついにだいすけおにいさんと作詞家が謝罪するに至ったとか。ニュース記事はこちら。
なんと面倒くさい社会でしょう。
母、というか、女性たちというのは扱いにくいものですね。
話題になっていたので、歌を聞いてみました。
歌詞はこちら。
私には自己犠牲を賛美、というより、
自己犠牲の顕示、よく言えば、
母としての誇りに溢れた歌、
に聞こえますが、いかがでしょうか。
どうですか?
子育てって、特に最初の2年間くらいはいろいろなものが犠牲になる。
ある意味、この 「自己犠牲の高揚感」 がないと正直子育てなんてやっていられない。
クライマーズハイならぬ、「自己犠牲ハイ」。
ドMの境地のようなものです。
だから浸らせてください。
同じ快感を得られないお母さん方もいるようですが、感じ方は様々ですから、
その快感は間違ってるわ!なんてわざわざ否定しないでください。
私は頑張ってるいい母親、
全て子ども中心、自分のことは二の次。
でも、とにかく「一番大切な存在を持つ」 という喜びを得られた、
その喜びを顕示してもいいじゃない。
ひけらかしてもいいじゃない。
私は、夫を含め私を通り過ぎて行った男性たちには申し訳ありませんが、
息子ちゃんが生まれるまで、
「絶対に失いたくないと思える存在」を手にしたことはありませんでした。
男は最終的には代替が効くものですから。
現在4歳の息子ちゃんは、私が全てを犠牲にしても守りたいと思える唯一無二の存在です。
辛いこともたくさんあったけど、
息子ちゃんがもたらしてくれた歓びは計り知れません。
未だにドMの境地で身悶えている私は、
この歌に刺激されて涙がポロリ。
ヒールをやめて、ネイルをやめて、昔はやせてたのよ、って。
これは、母への免罪符でもあります。
子どものためにがんばってたら、お洒落は手抜きになっちゃった。
赦してください。
「良い母」像を規定するな、という気持ちはわかりますよ。
ネイルして、ヒール履いて、、は悪い母ですか?
母は自分のこと考えちゃだめですか?って。
世の中には、母になっても、
綺麗にネイルをし、ヒールを履いて、スタイルもよく、っていう人もいますし、
子どもは二の次でキャリアを積む人もいるし、
それはそれで、「母なのにすごいね」でいいんじゃないでしょうか。
こういう部類の方は、
「あたし、おかあさんだけど」
という歌をつくってもらって、
これはこれで、自己陶酔の世界に入ればよいわけです。
不安に思う気持ちもわかります。
ここまで自己を犠牲にしようと思えない私は悪い母?
子育て苦しすぎて、
おかあさんになれてよかった、
なんて思えないよ、
それじゃダメなの?って。
そんな方は、
この歌をよいきっかけとして、
その思いを誰かに愚痴ってください。
ネットで作者を叩くのではなく、
夫や、親や、ママ友に。
それはそれで、たくさん共感してくれる人はいると思います。
だって、大変だもの。
それができないときは、
この歌をきかなければいい。
万が一聞こえてしまったら、
このおかあさん、
本当にドMやな〜
と思って苦笑いすればいいかもしれません。
ちょっと切り口は違いますが、
やはり
同じ 「母」ジャンルでもいろいろあるんですよ。
母たちはSNS上での力が大きいのかもしれませんが、あまり騒ぎすぎると、
もう母親向けの曲とかCMとかなくなってしまいますね。
別にみんなで斉唱しなければいけない歌ではないんだから、
私とは感じ方が違うけど、
ま、いっか、
で済ませたいものです。
あたし、おとなだから。