そして、射殺されたこの犯人、アブドゥル・ラザク・アリ・アルタンというソマリアからの難民の学生です。
昨日、このニュースを空港で見たのですが、その際は犯人の名前も発表されておらず、麻薬系でおかしくなってしまった人の犯行かと思いました。
でも、今朝犯人のこのイスラム系の名前を聞いて、選挙後、ついに恐れていた事件が起こってしまったと思いました。
ご参考
Warning Sign?~危険なトランプ人事 http://ameblo.jp/cosettey/entry-12220809626.html
まだテロとは断定されていませんが、犯人は犯行前にフェイスブックに「仲間のイスラム教徒がこれ以上迫害されるのに耐えられない」的な内容を書き込んでいたそうです。
この事件のせいで、ますますイスラム系は迫害されることになるでしょうに。。
このソマリア難民、確かにコロンバスに多いです。
9.11以降にアメリカが受け入れたソマリア難民は約10万人、彼らを含むソマリア系アメリカ人の数は正確にはわからないようですが、15万人ともいわれているそうです。ソマリア系はほぼイスラム教徒で、まさにBlack Muslimです。
オハイオ州のコロンバス(私が住んでいるところ)はミネソタ州に次いでソマリア系が多いところだそうで、コロンバスには約38,000人のソマリア系がいるとか。(http://www.somaliohio.org/about_us/background.htm)
コロンバスのコミュニティが主催するESL(英語のクラス)などに行くと、ソマリア系の人がたくさんいます。また、地域の低所得者向けの病院などに行くと、明らかにソマリア系っぽい人(見た目は黒人ですが、女性はスカーフで髪を覆っているので)たちだらけですし、ソマリア語の通訳がいます。
ある意味、地域を挙げて彼らの生活のサポートに取り組んでいたのに、このような事件が起きてみんなショックだと思いますし、難民の社会への統合の難しさを感じさせる事件です。
9月にもソマリア系最大コミュニティのあるミネソタ州で同じようにナイフを使ったテロが起きています。
トランプは選挙期間中から難民受け入れに否定的でしたので、その傾向はこの事件でますます高まるでしょう。トランプのこの事件についてのコメントはまだニュースでは報道されていないのですが、テロと断定されれば、なんらかの反応をするんでしょうね。
ソマリア系の個人的な知り合いはいませんが、彼らの今後を思うと心が痛みます。