Cost(代償) | ティル・ナ・ノーグ Tir na n-Og
私の肥満体質は、実は薬の副作用に因るものだった。普通に生活していて、600日で40kgも太るはずがない。

代価となったのは「悪夢を見ない」こと。悪夢を見続けるか、肥満体質を克服するかを天秤にかけたら、たぶん答えは出ないと思う。私の中の「悪夢」というのは、周りにいる人が『お前なんか死んでしまえ!』と口にしたり、金属バットで殴りかかってきたり、崖から突き落とされたり……。それこそ挙げればキリがない程だけど、とにかく朝起きたら涙で目が赤くなってる。
見るのが嫌だから、悪夢を見ない薬を下さい!って先生に言ったら、すぐ処方してくれた。それ以来悪夢は見ていない。その代わり、私の体型は見る影もないくらい変わってしまった。今じゃ親類から「非力メタボ」と言われるようになった。


悪夢が怖くて断薬することもできない。しかし今後も飲み続ければ体重は指数関数的に増えていく。どちらも絶てない。これが私をさらに苦しめる。。。

気合でどうにかなる問題じゃない。だから薬に頼ってる。分かってるよ。両手に花を持つことはできないってことくらい。治す事前提ならば、結局薬を飲み続けなければならない。ダイエットを始めるのは、もっと良くなってから。