風変わりな男 | ティル・ナ・ノーグ Tir na n-Og
入院中、私は何度「変わった子ね」と言われ続けたろうか…


今日の朝、久しぶりに定時に目覚めたので朝食をしっかり摂った。お膳を下げにWさんがやってくるとき、私は紙と書くものを持ってきてほしいと頼んだ。「できれば、極太のペンで」

そして紙にあることを記したのち、独房のドアの“外側”にそれを貼るように改めてお願いした。その時もWさんは言った。「やっぱり他の人と違うのよね、あなたは」と。


「違う」「風変わり」という言葉は、悪い意味と捉える事もできればその逆も然り。私の場合はどちらだろうね・・・。

『この扉を開く場合は、必ず笑顔でドアノブを握る事』

……独居房は割と年齢層の高い人が入る。通常の病棟では個々人に構ってあげることはできない為、いわばここはICU
病院のような場所。とにかく利用者と話す・接することを第一と掲げているだけに、Wさんも相当気を遣うそうだ。もちろん、私のような我の強い人間を相手にするのはほとほと世話が焼ける。


そうしたら、Wさん「まったく、初めてよ。あんな貼り紙をドアに貼ろうなんて考える人は…」と少し呆れた顔で笑っていた。「最高ですよ。こんな紙切れでも人の心は変えられる。私も将来、利用者さんに勧めてみようと思います」

明日の事で頭がいっぱいでした。今日はこんな記事しか書けないけど、少なくともWさんの心は良い方向に動いたはず。我ながらキザなことやってしまったと後悔
(_ _。)