私vs医師というただの問診ではない。家族と一緒に今後の治療を決める重要な日となってしまった…。主治医と家族の意志──それは二択だ。
一、4月の進学を断念し、治療を優先する。ただし入院は4月まで。後は自宅療養に勤しみ、治療方針は主治医および家族に従う事。
一、入院を今月20日付で取り止めにし、元の病院での治療に励む。4月の進学は認めるが、進退は主治医および家族に全権委譲する。
厳しい取り決めだが、基本的に私が一人で突っ走らないようにとの配慮のもとで熟考されたものだ。確かに心の風邪だと称されるだけあって、私は周囲の環境変化に脆く崩れやすい。だからこその決断。
家族が主治医のもとへ足を運んで、私のために道を造ってくれた。強く舗装された道。今回は…今回は私の意志は出番なしで良い。出しゃばってくれるなよ。
バカだから難しい理論や哲学は分からない。けれど、家族はメッセージをくれた。
「病気になること自体は恥ずかしいことではない。むしろそれに負けることが恥だ。心の快復は身体の快復よりはるかに遅い。大切なのは乗り越えてみせるという強い信念だ。乗り越えられない病気は無い!そして、笑顔を絶やさない。笑顔は万病薬だ。次に対面する時は、お互い笑顔で迎え会おう!」
明日から笑顔

