終わりなき旅 | コルシカで朝食(または昼食)を

コルシカで朝食(または昼食)を

高松市のコーヒー屋、コルシカ珈琲のマスターが思いついたことを書き留めていくために作られたブログ。

昨日、ようやく念願の


「焙煎」


というものにチャレンジしました。


焙煎っていうと大きな窯でぐるぐる回して


煙突から煙がもくもく出て・・・


っていうのをイメージするかもしれませんが、


私みたいにちょっとしか焙煎しない場合は手網っちゅうのがあります。


その名の通り、網に持ち手がついていて、それをコンロの上で


シャカシャカ釈迦シャカ、


豆が色づいてパチパチと音を立てて爆(は)ぜるまで


ひたすら、ただひたすらに


シャカシャカシャカシャカ


と網を振り続ける。


というシンプルな方法で、とても手軽に焙煎ができるのです。




20分ぐらいですかね。


網を上下させて火力を調節させて


豆の微粉をコンロの上に撒き散らせながら


ようやく煎りあがったのがこちら。



コルシカで朝食(または昼食)を

ブラジル・マテウスというかっこいい名前のコーヒー豆。


正直、あまり質のいい豆ではないのですが、


お世話になっている進和珈琲さんから


粒がそろっていて、初心者の焙煎にはぴったりだから、


とご厚意でいただいたのです。



人生初の焙煎にはちょうどいいですね。



初の焙煎にしてはそれほど焼きムラも出ず、


ちょっと深めのシティローストに仕上がりました。



煎ってすぐの豆は飲んでもおいしくないらしいので、


一晩おいて今日の朝、さっそく抽出。



コルシカで朝食(または昼食)を

蒸らしのお湯を注ぐとまあ膨らむこと膨らむこと。



丁寧に抽出し、こわごわ一口。





悪くない。




悪くないです。



ちょっとだけ焦げ臭いような感じはあるものの、


初めてにしてはなかなかのできなんじゃないでしょうか?



まあとにかく練習あるのみです。


まだまだお客様にお金をいただいて


お出しするような代物じゃあ御座いません。



ローマは一日にしてならず。



焙煎も同じです。


そしてこの道のりにはゴールなどないのです。


極めれば極めるほど、おいしいコーヒーを


お客様に出せるようになるのです。


精進したいと思います。



それにしても


焙煎ってとても楽しいです。


網を振っている間、ひたすら無心になれますし、


できあがった豆たちは


まるで自分の子供のようにかわいい。



いやあ焙煎って、本当に素晴らしいものですね。


ではまた。