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こりーさんのブログ

長男と共に37歳でサッカーを始めた父が、サッカー、子育て、ユーチューブや他競技から学んだこと、感じたことをなどをブログに綴っています。
「気づき」や「感じたこと」を伝えていきたいと思っております。

先日、職場の女の子(24~25歳の子)の帰宅時の私服をたまたま目にしたのだが、うぐいす色のパンツスーツ。90年代前半頃なのか東京ラブストーリーで見たような服装であった。

「バブル前後のできるOLみたいですね。パンツスーツなんですか?」と私が尋ねると、職場の女の子は、大人っぽい服を少し背伸びして着こなしていたからか「セットアップです!セットアップって言うんです!」と顔を赤くしながら答えていた。

(全くの蛇足であるが、この女の子は足立梨花を小さめにしたような感じの子でかわいい)

 

あんまりしつこいと、すぐなんでもセクハラと言うことになる世の中なので、「素敵ですね、似合ってますね」と言ってその場を去った。

 

最近あーゆう格好が流行っているのかと、ネットで東京ラブストーリーを検索してみると、ネット配信のドラマでリメイクされているようで、当時のファッションも「トラッドファッション」と言われて一部で流行しているようだと知った。

 

検索で調べた現代版リメイクの赤名リカも、うぐいす色のジャケットを着ているので、わたしが東京ラブストーリーの頃みたいと思ったのもドンピシャであったということが分かった。

 

【東京ラブストーリーのリカ】昔の人気トレンディドラマの着こなしを現代風にアレンジしてみたら… | CLASSY.[クラッシィ]

 

 

今回の話は、先日の少年団で目にしたことなのだが、結論として何から伝えればいいのかわからないまま時は流れて、ありふれた育成批判の言葉が浮かんでは消えていくような東京ダメストーリーだ。

 

灼銅くんは元々入っていたチームがあまり試合をしないこともあって、「試合の時だけ参加するのでもいいから」ということで地域の少年団のチームにも入っている。

 

灼銅くんの達の代は、他のチームやスクールと掛け持ちの子が多くいたり、所属選手が少ないため他の区の、選手の少ないチームと協力し合い「試合に出たい」という意欲のある選手の貸し借りをしながらチームを切り盛りして試合を行っていた。

(チームはJFA登録しなくても出場できる試合を中心に出ていた)

 

 

灼銅くんが「試合の時だけでもいいから」と言われるだけあって、他区のチームを頼って選手を集めても、学校行事などの都合によっては選手が足りなくなることもあり、そんな時は一学年下の選手を3~4名呼ぶこともあった。

一個下の代は攻撃能力が高く、今の六年生以上に得点力に優れていて飛び級参加の子達も好成績をあげていた。

 

そんなこともあり灼銅くんの代は区内で2位になることが多かった。(1位になるチームは2つあり、どちらにも勝つことはあるのだが、いつも決勝では勝てず、いつも2位であった)

 

コーチも私が「良いコーチだな」と思うような人物であった。

いつもぼろぼろの某Jリーグチームのジャージを着ていたので、ファンなのかと思ったら、プロになった先輩からもらったものと言う事。

そんなこともあり、毎年プロが何人か出るような大学でサッカーをしていた人が灼銅くんの代ではコーチだった。

 

「サッカーは自由な表現の場」といって、練習試合では子供たちにポジションや戦略を決めさせたり、「ゴールを決めたらゴールパフォーマンスをしなければゴール無効」という条件を付けたりしながら、楽しく主体的にプレーできるようにしていた。

(コーチは練習試合を子供に任せて、負けても最後まで任せるつもりであったが、代表は「頼むから勝たせてやってよ」と言って、途中からコーチが組んだ布陣での試合になることもあった…、

もし負けても、負けてから選手だけでの反省会をすることまでコーチは考えていたのだと思うのだが、大人が自チームの負けるを受け止められず、週末のカタルシスを求めてしまっていることは全国的に見られるダメストーリーだ…)

 

試合や練習でも「(子供たち)選手はコーチを越える存在」と言っており「自分が指導したことよりも、もっと良い選択肢があれば、自信を持ってそれを選んでいい」と言うようなスタンスで指導をしていた。

 

 

そんな少年団であったが、六年生になった現在は受験や今後の行き先となるチームへの合流したりもあって、灼銅くんの代は半分解散状態で、5年生主体のチームに六年生がちらほら混ざっているような状況であった。

 

そんなこともあり、今回は5年生のコーチが主としてこの日の練習を指導していた。

 

たまたま、少年団で人工芝のきれいなグランドが取れたこともあり、灼銅くんとコーチではなく「大きなお友達」として登録されている私も一緒に少年団の練習に参加した。

 

人工芝のフルコートを高学年と中学年で半分ずつで分けて使い練習が始まり、序盤にロングパスの練習があった。

 

灼銅くんはボールを振り足だけで蹴っている。フォロースルーも短く蹴った足を止めてしまっているので、ボールはあまり飛んでいない。

 

私はあんまりいくつも注文を付けてもできないので、今日は脚を振りぬいていない部分に焦点を当ててフォームを整えようと思った。

「ボールを前よりも横側において、腰を回して蹴った足をしっかり振りぬいてみると飛ぶよ」と伝えると、上手く遠くに飛んだりフォームをいじったから蹴り損ねたりとしながら練習していた。

 

灼銅くんの奥を見るとボールを受ける動きからは、サッカー自体はあまりうまくないもののロングキックを上手に蹴れる子を発見。「あの子を見てごらん。あの子みたいなフォームで蹴るといいよ。」と灼銅くんに伝えると、「ああ、あの子はゴールキーパーだから、」との返答を受けた。

 

そんなこともあり、「やはりゴールキーパーになるとロングキックは上手くなるんだなぁ」「自分もそれなりに見る目があるんだなぁ」と思っていた。

 

いくつかの練習を済ませた後で、子供たちをチーム分けして試合が始まった。

灼銅くんは本日も最近お気に入りのセンターバックで出場。

先ほどのロングキックの上手い子と同じチームになっていた。

私はパパコーチたちと並んでゴール裏で試合を観戦していた。

 

試合が進みキーパーのゴールキックからのリスタートの際に、GKの彼がボールを出す先を迷っていた。

センターライン上には相手DFと自チームのFWが横に並んで立っていたのが見えた。

 

私は先ほどの彼のロングキックを見ていたので、「FWの右わきを抜けるボールを蹴るといいよ」と伝えると、彼の蹴ったボールは見事に前線FWへのスルーパスとなり、FWと相手ゴールキーパーの1対1の状況を演出した。

(ボランチが下がって受ける動きに、相手のマーカーがくっついて下がっており中央に大きなスペースがあった。そのため相手センターバックはスペースで受けることを予測しており裏への意識がまるでなかった)

 

思いのほか上手くいったので、わたしは「いいキックが蹴れるから、相手DFの位置がずれていたら、今みたいにFWにスルーパスをだすことができるよ!」と伝えた。

 

その後もゴールキックの際に彼は迷っている様子であったが、低い位置でボールを受けようとしている味方のSBに相手がべったり付いている時には、「奥のMFにロングキックを蹴ってみるといいよ」と伝えるとウイングの位置に開いたMFにロングフィードを成功させていた。

(攻撃が終わってからの切り替えで、相手MFは定位置に戻っていたがマークする相手を見ずに戻っていた。一度プレーが切れたあとは、一呼吸おいて休憩と言う気持ちになりやすいが、そんな時こそ出し抜かれる。という事に気づかなければいけませんね)

 

 

少年団レベルの小学生の試合だと、だいたいポジショニングや右左のサイドで選手の人数に偏りがあったりするのが普通で、攻撃的な選手は守備になっても外に開きっぱなし。

 

今回の様にハイボールに対して思いっきり前に走ればいいだけの攻撃側の選手と、ボールを見ながら後ろ向きに走りながらボールを処理しなければといけない守備の選手が平行に横並びしていたりもする。

 

「相手のフォーメーションやポジションを見て、ここならいけるという所を見つけられると、君のキックはすごく効果的な攻撃の起点になるんだよ」と言うようなことをGKの子に声をかけながら試合を見ていた。

 

しかし、試合が進み相手のシュートをキャッチした際にも、彼はなかなかボールを出さない。

前線に残ったFWが完全にフリーなのにボールを出さずに迷っていた。

そうして時間を使ってしまい、相手もマークに戻りアドバンテージも無くなってしまっていた。

 

ゴール裏で一緒に見ていた5年生のコーチ二人に「あの子はパンとキック蹴れないんですか?」と尋ねるた。

 

すると二人は気まずそうに苦笑いをしながら、「昔はパントを蹴ると怒られる時期があったんだよW。バルサとかスペインサッカーみたいに、ビルドアップとポゼッションを学ばせるために、低い位置からつなぐ練習をしていたのでパント蹴っちゃダメだったんだよ」

 

「あと、小学生あるあるなんだけど、パントを蹴った時に遠くに飛ばすんじゃなくて真上に蹴った事があって、怒られたりして蹴らなくなっちゃったW」と言っていた。

(図はイメージです)

 

二人のコーチともに他の場面では、サッカーにおけるプライオリティー(優先順位)について話しているはずだとは思うのだが、パント(ロングキック)を蹴って怒られた彼の頭の中には、「ポゼッションサッカーとは、近くにつなぐサッカー」と言う部分が強調されて残ってしまっているようであった…

 

彼は素晴らしいロングキックを持っているのに、フィールドを見て総合的に判断せず、指導された「近くで確実につなぐ」という範疇でしか判断を下せなくなってしまっていたのだ。

 

 

 

戦術として5年生のチームがお手本としたスペインでは、練習がつまらなかったりすると選手たちは「つまらないから、そんことをするのは嫌だ!」と意思表示をしたり、練習を放棄するし、監督やコーチはクビになってしまうと聞いているが、それとは真逆の言いなりになってしまう選手。

 

 

文化や国民性、育成方法、大人の関わり方など、自分で判断できない選手を作ってしまった要因は限りなくあり、ありふれた日本の少年サッカー界に対する育成批判が私の心には浮かんでは消えていく…

 

そんな東京ダメストーリー…

 

チームとしての基本軸は持ちながらも、少年サッカーは選手の自主性・主体性を大切に育てていかなければいけないなと思うような出来事でした。