適度な手抜きは長期的なモチベーション維持に効果的 | こりーさんのブログ

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長男と共に37歳でサッカーを始めた父が、サッカー、子育て、ユーチューブや他競技から学んだこと、感じたことをなどをブログに綴っています。
「気づき」や「感じたこと」を伝えていきたいと思っております。

今回の主題は、適度に手を抜いたり、頑張りきらないことが、長期的なモチベーションにつながるということを、スポーツ選手の学生時代や、自身の働いている福祉の職場の例から考えていきたいと思います。

 

まず、今日のヤフーニュース。

先日ACLでGKを務めた横浜F・マリノスGKポープ・ウィリアム選手の記事です。

来年はアジアチャンピオンになれると嬉しいですね。

 

以下抜粋です:

 ■走りの日のたびに「再登校」

中学時代のポープはエピソードに事欠かない。

まず、決まって練習に遅れてくる日があった。

「毎週水曜か木曜日にグラウンドが空いていないから、周りを走るトレーニングをしていた。毎回、その日になると、今日はちょっと再登校があるので遅れますと連絡がくる。それが何回か続いたので、おかしいと思って学校に連絡したら、1回も再登校はございません、と。多分、その走りのトレーニングの時間はどこかで時間を潰して、キーパーのトレーニングが始まる時間に合わせて来てたみたいです」

プロ12年目でのACL決勝…遅咲きポープを支えた「父」代わりのGKコーチとその苦難の道のり(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

 

走るのが面倒くさくて、うそをついてさぼっています。

やりたい練習が始まるころに、タイミングよくひょっこり表れるそうです。

 

他のサッカー選手で言うと、NHKのサッカーの園などでも頻繁に取り上げられているのがコンサドーレ札幌や浦和レッズで活躍したエメルソン。

 

同じ浦和レッズに在籍していた岡野選手の話では、

抜粋:「2部練習の時は必ず表参道の歯医者に予約を入れて、渋滞で帰れない。家の前の電柱が倒れた。見たことのない動物が家の前にいる」

「見たことのない動物が家の前にいる」エメルソンは練習欠席の理由も異次元。岡野雅行が選ぶJリーグ歴代最強イレブン | サッカーダイジェストWeb (soccerdigestweb.com)

 

など、いろいろな理由をつけて練習をサボっている。

(今回の件か、別の選手のことであったかははっきりしないが、サボる選手も自身のストロングポイントを強化するターンしてからシュートの練習では、高い集中力で行っていたと、同僚の日本人選手が語っていた)

 

サッカー界だけでなく、以前はゴールデンタイムで放送していてよく見ていたダウンタウンの浜田氏の司会のフジテレビ系の番組JUNKスポーツでは、プロ野球選手の「学生時代のサボり」の経験談を目にしたことがある。

 

ある選手は、練習が苦しいと思うとグランド外に飛び出したホームランボールを率先して拾いに行きサボった。

 

また別の選手は練習中に水が飲みたくなったので、トイレに行くと言って水を飲んだ。

など、部活を巧妙にサボった話を楽しそうにしていた記憶があります。

 

自身は中学時代からまともに部活動を続けたことはないのですが(都会の中学にはサッカー部はないのです…、社会性の欠如とやりたい部活がなく部活はちゃんとやりませんでした)、

高校に入学した際にサッカーがやりたかったので、サッカー部に仮入部しました。

 

良くあることですが入部志望者が多いので、最初は延々と体育館のギャラリーを素走り。

一週間ほどたった河川敷では、サッカー経験者は呼ばれて試合に混ぜられる中、経歴のない学生は舞台を河川敷の土手に変えて延々と長距離のノルマを課せられたランニングでした。

 

要領のいい子は折り返し地点までずいぶんある所から戻ってきているのに対し、当時の私は彼らを自分に負けているダメな人たちと思っていました。

自身はしっかりとやりきる気持ちで、決められた距離を走り切りました。

そして、ボールに一度も触ることなく一週間ほどで部活をやめました。(仮入部だから次の日からいかなくなっただけですが…)

 

最初の一週間を境にサッカー部はボールを使った練習を始め、入部した学生たちは、仮入部期間の走り込みや、サッカー経験の有無に関係なく、皆でボールを使ってサッカーの練習をしていました。

 

その姿を見て途中から入部した学生もいましたが、入部早々に「用具をしっかり片付けていない」などの理由で一年生が何人も坊主になっていたこともあり、私はサッカー部に入る気持ちはなくなっていました。

 

しっかり走りきり達成感をもって辞める。やりたかったサッカーはしない。という完全に目的と手段が入れ替わっている所も日本人が陥りがちな間違いですが、多感な高校生である私にとっては気を抜いたらすぐに坊主にされる環境に自分から飛び込もうという気持ちはありませんでした。

(労働においても部活においても、なんとなくですが基本的人権とは何だろう、という気持ちが浮かんできます…)

 

↑話がかなりの大回りになってしまい、他のテーマでもう一話書きたい内容がまとまりつつありますが、今回の主題はしっかりやりきらないことや「サボることが」長期的なモチベーションにつながるという内容です。

 

私はやりきって、自分なりの達成感(本来の目的を完全に見失っているが)をもってやめました。

 

私の働いている福祉の現場でも、バーンアウトという感覚なのか、やりきってネクストステージへという気持ちなのか、新卒で頑張って働いている人(特に女性)が、3年ほどで急に退職していくことが良くあります。

 

 

上記のような人は、責任感を持って仕事に取り組み、「きっちりと仕事を終わらせないとすっきりしない」という感覚で業務時間外にもサービス残業をしています。

 

 

 

そういった先輩の姿を見て他の女性職員たちも、女性に強い「皆と横並びでなければならない」という感覚もあり、その結果、「私はちゃんとやってる」とういうアピール合戦や「人より楽をしているように見られたくない」という恐怖心から、職場全体が苦しくても与えられた仕事は労働時間外になってもしっかりやりきという仕事のスタイルにつながっています。

 

上手く手を抜いたりサボったりできない結果、人よりも真面目に働いていた職員が2~3年で退職。

本当はゆとりを持って働きたいと思っているため「隣の芝生」を目指して同業他社に転職したり、モラトリアム期間を経て社会に復帰をしたりしています。

 

 

一方、若手と違って子供のいるママさん職員は、業務時間内で実現できる質のサービスを念頭に置いて仕事をします。

また、必要に応じて仕事を割り振ったり、時にはてへぺろで男性職員にお願いして保育園の時間に間に合うようにしています。

 

人に頼む一方で、仕事上でのちょっとした気づかいができたり、場が和やかになる効果が高く、若い独身女性の「競い合い」とは違って、「支え合い」や「誰もが気持ちよく働ける職場の雰囲気」を意識して働いています。

 

話が主題と逸れがちなのは、私の思いが強いせいなのかとちょっと反省したり恥ずかしい気持ちにもなったりしていますが、「頑張りすぎ」は日本で生活している私たちが抱えている問題だと思います。

 

その中で「上手くサボる」ことは、モチベーションの継続に有意義ではないかと思っています。

 

メンタル面だけでなく、スポーツでは身体を休める休養であったり、ダイエットではチートデイを入れることで体を低カロリーに適応させずに痩せやすい体を維持するなど、身体面でも上手くサボることができるとよい効果があると思います。

 

取捨選択が難しい所ではありますが、無理をして辞めたり嫌いになってしまうのではなく、上手くサボることができるとよいのかなと思いました。

 

今回は3000文字となり、書く側も読む側もつらい長文地獄となってしまいました。

 

次回からは私も上手くサボって、読んでいただいている方の想像力や理解力に依存することで、逆に自身も気づかなかったような良いひらめきがあればいいなと思いました。

 

とりあえず今回はこんなところで・・・