なぜなぜおじさん、見えない限界を超える | こりーさんのブログ

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長男と共に37歳でサッカーを始めた父が、サッカー、子育て、ユーチューブや他競技から学んだこと、感じたことをなどをブログに綴っています。
「気づき」や「感じたこと」を伝えていきたいと思っております。

大学一年の春、私は格闘技に興味があり大学の道場にある少林寺拳法部の見学をしていた。道場のもう半面では柔道部が活動をしており、OBにアマチュア修斗の選手がいたことから、私もいい加減ながら柔道部に入り活動をしていた。

 

1年の春に私と同じく道場に見学に来ていた四国出身のちょっとやんちゃな青年は、仮入部の感じから絶対入部するなと思ったが、結局入部はしなかった。

 

その理由は、日本の武道では「2人以上の師範につくことは失礼にあたるので入部してはいけない」と、知人からの話を聞いたからであった。

 

また、全く関係ないが、彼は毎日元気に学食ではカレーやラーメンを食べていたが、そればかり食べていたせいでカロリーは足りているのに栄養の偏りから栄養失調になり入院したことがあった。(本当にそういうことってあるんだと、感心しました)

 

 

そんな伝統文化に忠実な彼とは違い、私は失礼かもしれないが知りたいことに関しては、あえて同じ質問を何人もの人にすることがある。

その際、自分なりに根拠のある回答があるにもかかわらず、それでも他の人に質問をすることもある。

 

実際に私が何人かにした質問は「日本人はキック力が弱いのか?」であった。

 

その根拠として、オランダ人・スウェーデン人など身長大きい選手では脚の振り子が大きくキック力がある。

 

腸腰筋の筋力量が欧米人は日本人の1.5~2倍、黒人は2~3倍。

【腸腰筋】あの人はこの筋肉がすごかった! | ポジティブストレッチ|栄、名古屋駅、池下、四日市のストレッチ専門店 (positive-stretch.com)

 

(黒人の人たちは腸腰筋が強いから、日本人の国民病ともいえる腰痛になる人がほとんどいないらしい、うらやましい。自分が当たり前だと思っていたことが全然違う人もいるって面白いですよね。骨盤や姿勢の話もサッカーのキック力や巧緻性に関わってくるので、なんとなく知っておくと理解が増しそうですね。)

南アフリカに腰痛がない村がある。秘密はインナーマッスルにあり! | 毎日が発見ネット (mainichigahakken.net)

 

「姿勢の違い」からみえた日本人とザンビア人 青年海外協力隊 藤田朋香 – AMDA社会開発機構(アムダマインズ) (amda-minds.org)

 

 

さらに自身のシュートがペナルティエリア外からだと、どんな素人のGKが相手でもゴールを奪えそうにないことや、息子も同様にヘロヘロキックなこと、TVでJリーグを見ていても、反発やボレーのシュート以外はあまり勢いを感じないことなどがあり、日本人はキック力が弱いのではないかと自身は考えていた。

 

さらに、日本は土のグランドが多く、本場は芝生のグランドである。

そのため、土のグランドだとボールがはねて転がるためラインアウトを恐れてロングキックを蹴る傾向が少くなる。

 

芝生だとボールが転がらずに止まるので、ロングキックが機能しやすい。

さらに、ゴルフのティーアップの時ように地面から浮いた状態であるため、ロブショット(浮き球)が蹴りやすくキックの仕方が土と異なる。

そのような理由で、日本人のキック力が育ちづらいということが示されていた。

 

実際にサッカーコーチに「日本人てキック力が弱いんですかね?」と聞いたところ、その解答2例がこちら。

 

サッカースクールコーチ

(関東一部リーグ下部組織のジュニアコーチ)

 

環境のせいじゃないですかね~、私は多摩(東京西部)の広い所で育ったんで大きなグランドでやってましたが、けっこーみんなロングキック蹴れてましたよ。

 

実際に都内でサッカーをしている私たちは、50m走のコースを斜めにとってようやくとれるような小さな校庭や、フットサルコートでサッカーの練習をしている。

 

そのため8人制の公式のコートでサッカーをしても、FWの足元ばかりにパスを出し裏のスペースにパスを出す意識が子供たちのサッカーには見られない。

大きなコートでフットサルをしているようなボール回しになっている感がある。

 

自チームのコーチ

(毎年3~4人プロが出ている大学のサッカー部 出身者)

どれくらいちゃんとミートしてるかだと思いますよ。

 

そうおっしゃるだけあって、このコーチのキックは、ほんのちょっとアウト回転でかなり強烈。

 

今回気になって「日本人 キック力」で、調べてみると、W杯カタール大会ではボールの中にはマイクロチップが入っているため、シュートスピードランキングが測定されており、なんと大会で二番目に速度が早いシュートは、我が日本の堂安選手がスペイン戦で決めたシュートであった。

 

 

堂安律が2位!カタールワールドカップシュート力ランキング、1位は誰だ!? | Qoly | FIFA ワールドカップ 2022 完全ガイド by ABEMA

より抜粋

 

1位 ルイス・チャベス(メキシコ) 121.69km/h

2位 堂安律(日本) 120.04km/h

3位 ニクラス・フュルクルク(ドイツ)118.0km/h

4位 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)117.39km

5位 ハリー・ケイン(イングランド) 115.86km

6位 マーカス・ラッシュフォード(イングランド)115.63km

7位 ギャレス・ベイル(ウェールズ)113.89km

8位 キリアン・エムバペ(フランス)113.74km

9位 ユセフ・エン・ネシリ(モロッコ)113.23km

10位 コーディ・ガクポ(オランダ)111.98km

 

堂安のスペイン戦のシュートの展開を見ると、反発ではなくむしろ自身が前に蹴り出して逃げていくボールに対してキックしている形のシュートであった。

つまり、堂安自身の筋力によって蹴られたボールであり、人種の問題はなく日本人でも強いシュートは蹴れるという結果が見て取れる。

 

以前読んだ本では、メッシは子供の頃から延々とリフティングをしているので、腸腰筋が自然に強くなったと書かれていた。

堂安もミートの技術はもちろんのこと、リフティング練習をしっかりと行う西宮サッカースクールで、リフティング練習を通して腸腰筋が強くなった可能性もある。

 

振り返ってみれば中田英寿のキックも、今私が良く目にする日本人のキックスピードとはかけ離れており(中田は暇さえあれば腹筋をしていて、ちょっとおかしいやつと仲間から言われていた)、人種の壁よりも、自分でありもしない壁を作ってしまっていたのだと気が付いた。

 

 

少し話は変わるが、私は父親が日刊スポーツ関連の会社で働いていたこともあり、生まれる前から現在に至るまで日刊スポーツを取っている。

(宅配用でもエッチな見出しの広告が載っているのが子供にとって少し心配なのだが、、、)

 

2018年のWカップ、日本vsセネガル戦の際にその記事で乗っていたのは、50mなのか100mなのか、Maxスピードなのかは記憶にないが、選手のスピードランキングで、マネと他のセネガルの選手がスピードでは1位2位なのだが、3番目に足が速い選手が長友であった。

 

当時の日本代表には、前田大然も古橋も伊藤純也もいなかったのに、アフリカ人と対戦しても日本の長友が3位の足の速さであった。

 

結局自身のキック力が弱いのは、自分の練習や鍛錬が不十分であることが一番の原因であった。

(今はいろいろなキック法を学んだ結果、なぜかキック力も上がってきた。しかし、その他のフィジカルでは自身が勝る中高生に、キックのスピードや飛距離でははっきりと負けている。たぶんミートの質が劣っているからだと思う)

 

私たちの考えている超えられない壁など、実際は幻想なのかもしれず、自身で作り出しているだけのものなのかと思った。

自身で超えられない限界など決めないで、どんどん突き抜けた存在になっていこうぜ~!笑