卑怯であること、駆け引きに長けている、ということについて考える | こりーさんのブログ

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長男と共に37歳でサッカーを始めた父が、サッカー、子育て、ユーチューブや他競技から学んだこと、感じたことをなどをブログに綴っています。
「気づき」や「感じたこと」を伝えていきたいと思っております。

地下鉄に乗っていたら旅行の広告が載っており、「門司港が130周年でいい感じだからいらっしゃい」との内容。

巌流島にもフェリーで行けるとの案内。

自分も20年ほど前に行ったことがあったなと思い出す。

 

巌流島と言えばいわずとしれた、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘だ。

 

2時間待たされた佐々木小次郎と遅れてきた武蔵だが、立場が逆だったら武蔵は「約束の時刻は過ぎたので、また日を改めて」と言って、その場を後にしたのではないかと私は思う。

 

駆け引きと卑怯であることの違いは難しいが、日本人はもしかすると勝負の上での駆け引きやインサイドワークを良しとしない傾向があるのではないだろうか。

 

もしくは同一的価値観や横並びであることを良しとする民族性のため、駆け引きをする場としない場を暗黙の了解の上で分けて、

想定外の場面や皆が求めていない場面での駆け引きについては、「卑怯である・悪である」と感じてしまいやすいのではないだろうか。

 

現在は保守的な日本のおじさんの価値観と、選手や育成ファーストとがせめぎ合うスポーツ高校野球。こちらを例に挙げて考えてみたいと思う。

球審は叫んだ「前に打て!」カット打法はフェアじゃない - 高校野球:朝日新聞デジタル (asahi.com)

以下抜粋:

 2013年夏の甲子園大会で、ファウル打ちの技術と選球眼を武器に活躍する選手がいた。準々決勝では7球連続を含む15球をファウルにし、1人で相手投手に41球も投げさせて4四球を選んだ。

 

1972年夏の甲子園大会に「ファウル打ちの名手」と話題になっていた選手が出場した。(中略)

高校野球特別規則に次の項目ができた。「自分の好む投球を待つために、打者が意識的にファウルにするような、いわゆる“カット打法”は、そのときの打者の動作(バットをスイングしたか否か)により、審判員がバントと判断する場合もある

 

 2013年夏の甲子園でも、ファウル打ちを続ける選手に、球審の小山は「前に打て!」と何度も忠告した。バントという判断は下さなかったが、試合後に大会本部から「次の試合ではバントと見なすこともある」とチームに伝えることになった。「この選手は小柄だが、打撃力が高かった。四球を狙ったり、投手を疲れさせたりするのでなく、正々堂々と勝負して欲しかった」と小山は残念がる。

 

プロも「くさい球」が来た場合はカットすることもあるし、選択肢として敬遠することもあるが、高校野球のルールでは故意にカットすることはバントと同じということらしい。

 

審判や連盟のおじ様たちの「正々堂々勝負して欲しい」という気持ちから試合後、「次の試合で故意にファールを打つとバントとみなすこともあるよ!」と言われた千葉君は嗚咽して過呼吸になったうえ、次の試合からカット打法を封じたそうだ。

 

(蛇足だが、個人的にはカット打法自体は一つのテクニックだと思うので、カット数制限などをかけて2ストライクから4~5球ファールが続いたらアウトなどのルールを作ってもよいかと思う。インフィールドフライやコリジョンルールの導入のように、大会後、実情に即したルール改正を行うのが良いと思う)

 

ルール上OKな駆け引きとしては敬遠があり、1992年の星稜高校と明徳義塾の一戦では、のちにゴジラと呼ばれる松井秀喜は5打席敬遠を受けて、チームは敗退している。

“松井5敬遠”28年後の馬淵×林対談:全打席敬遠「タイムスリップしたらまたやる」 響く怒声、飛ぶメガホン(第3回) | 毎日新聞 (mainichi.jp)


体はでかくても同じ高校生なのに、野球の試合に出ているのに野球をさせてもらえないのは少しかわいそうだ。

しかし、同じチームスポーツのサッカーもマンマークを付けられ仕事をさせなかったり、二人がかりで守ったりもするので、何とも言えない。

新庄選手などはプロなのに敬遠球を打っているし、皆いろいろ思うところはあるだろう。

 

前置きが主になってしまったが、以上を踏まえサッカーを考えてみる。

 

欧州リーグでは腕を後ろにしてシュートブロックをする姿を多く目にする。これは攻撃側が故意にシュートを腕に当てる卑怯極まりない手段を使うことへの対策だ。

 

頑張ってハイプレスをかけた時にも同様に、ライン際に追い込まれたサイドバックの選手は守備者のすねにボールをぶつけてラインアウトをさせて自チームのスローインを獲得したりする。

 

リードしたチームはサッカーではなく惜しくらまんじゅうで時間稼ぎ、追いかけるチームは手を使て相手を押したりもしている。

 

ノルウェーも雪国だから洋風の押くらまんじゅう。ヨーロッパは個人主義だからか、少人数制。

 

日本の高校野球と比べると、サッカーの世界は卑怯者なプレーがジャッジ公認として幅を利かせている。

 

以上を踏まえた上で、次回は自身のファールについての考えをつづってみたいと思う。

 

最後にボクシング界でちょっと面白いインサイドワークを見せてくれたのがセレス小林に負けて王座を陥落したレオ・ガメス。

年を取ってボディーが弱くなってきたということで、トランクスを胸まで上げてボディーを打たれるとローブローだとレフリーに訴えていた。南米の選手はハングリーで狡猾だ。

トランクスの位置が高い。どうしてもこの話題も載せたかったので蛇足で。

おむつみたいでちょっとかわいい。