何処にでも居る、平凡な人の話。
その人は、物事ひとつひとつに意味を付けたがり、
それを楽しむクセを持っている。
他の人が笑えなくても笑えてしまい、
誰も信じなくても信じてしまい、
何も保証がなくても行動している。
だからなのか、その人は、
いつも今より新しい扉を開くことが出来る。
ある地点まで辿り着けば、評価してもらうこともあるが、
その人にとっては、ただ毎日平凡に進み続けているだけだ。
何処にでも居る、特別な人の話。
人は自分にないものを持つ人を特別視するが、
嫉妬や僻み、怒りや恐怖に巻き込まれると、
対象を排斥したり、相手から離れようとする。
しかし、好奇心や尊敬、憧れや羨望を楽しめるなら、
対象を招き寄せ、自分から近づこうとする。
平凡だと思う者が、特別になろうと足掻き続けるなら、
ある日から、周囲に特別扱いされる日が来る。
そして今日も特別な人が、風のように現れては消え、