バス停前の不動産屋さんの窓に貼られた物件からそうしつもんされた。
最初はその物件を指して"Sale?"と言うので、
そうだ、と答えたら、
矢継ぎ早に"Eight handred million yen?"
と訊かれた。
久しぶりの単語に戸惑う

えっ、ミリオン、て、いくらやった、っけ

その宣伝は800万円と漢字で書いてある。古い京町屋だ。
ミリオン、って百万円とかちごたか?とか焦って、
八百+百万円て、ようさん万円やんか

ってなって、万の字を指して、
"No,no,no,no

と言いかけたら、
"Million

いま書いていて思ったんやけど、『万』を読める自慢?
勝手に納得しはって、やっぱりドヤ顔で、どっか行きはった

不安になって確認。ガラケー役に立つのが遅いっ

や、やっぱり、Eight handred million yen いうたら、
ようさん万円(=八億円)やんか

八円置くんちゃうで?
八億円やで?
どうもアジア系の人みたいやけど、発音がええからって、流暢やから、って、
計算が出来るかどうか、聞く耳を持っているかどうかは、関係ないんやと解った

凄い勢いのオバサンやったなぁ…
ようさん万円でも納得顔。
いやいや、お金出しすぎだっせ
