・・・と師匠に習いました。
研究もあっちもこっちもでやられていて、サーベイ(調査)すればするほど、
もうやることがないと思ってしまうのだそう。だけれども最初に直感したそれを大切にし、
何より同じ人間は二人と居ないのだから、必ず違いがあって、その違いこそが新しい研究になるのだと、
そう言って下さっていたのを、思考が袋小路に入った時は思い出すようにしています。
もがいてもがいて、まだどうしようもありません。けれど、私は私でしか無く、
ちゃんと正式に他の若い学生君と同じ入学試験を受け、それでパスしたから入学したんだし、
それでちゃんと世界を代表する学会の論文誌に採択されたのだから、
表面上は認定修了だけど、自信を持って言い立派な学歴なんだ、と言っていただきました。
少し前、国の方針で、法科大学院のそれで、博士課程の学生を取り込み3年で学位を取らせるという方向にシフトしました。
それは実は歴史的に見ると一過性の事で、本来アカデミックなんかはポストがそもそもなく、
食べられるようになるのには相当の年月がかかります。
恒常的に寝食を忘れて没頭するのにも関わらず、です。それでも使命感を持って信念を持って、
進むんです。
それを勘違いする人の本当に多いことか。ちょっとメディアに出たらとんでもないギャラが発生するとか思っていたりします。
私の場合は無償でした(笑)当り前です。メディアに出て何かをする事を仕事にしているんじゃないんですから。
取りあげられただけでも相当ラッキーで、それで子ども達に学びの楽しさを知ってもらえたら、
人を傷つけるだけの科学じゃないんだよ、って知ってもらえたら、
学問は決して孤独じゃなく、確かに孤独な時間は多いかもしれないけれど、仲間はそれらを知っているからこそ、
いざ、と言う時、何より信じてくれる。案じてくれる。みんな苦労しているから。
それを、思い出したので、現状打破したくて起爆剤的に何かをしようかと思って鼓舞していたのですが、
ふ、と、それは冷静さに欠けている状態であることに気付いたので、
一旦、ペンディング、保留して、もう一度それをすることが良いのか別の視点で吟味します。
そういう生き方をしなくてはならないが為に、没入する自分と俯瞰できる自分との両方を持ち併せている必要があるので、
事情を御存知ない方からすると、人格が両極端に映って変な人扱いされちゃいますけれど、
そもそも、生きると言う事は、双方が必要不可欠だと、個人的には思います。
それが自律(自立)に至っていないから修業をする。
女だてらに大学院なので男性社会に入ってしまいました。なかなか大変ですが、
女性で初めて帝国大学(今の東北大学)に入学を許可された化学者の黒田ちかさんのご苦労を思えば、
そうして今よりももっと厳しい状況で学者を志した女性の先輩達に想いを馳せれば、
私なんて苦労していない方です。
それを改めて認識すれば、自ずと進むべき方向や手法が開発されてくるのではないか、と、
そう思ったりした一日でした。
さ、また一週間が始まります。しっかりと気持ちを切り替えたいと思います。
・・・と書くのは、本当にメンタルが弱くて影響を強く受け過ぎて、本当に自分や子ども達の人生や生活を脅かすくらいのお人好しなので、
それを戒めるために書いています。その時のお相手さんにも失礼です。
こんな非力な私や子ども達の力に頼っているようでは、自立は程遠い。
いつか今生で別れが来るし、病気で動けない時もある。そんな時に依存的であったら、
共倒れ。それは一番好ましくない方向だと思うから。
また着地点が不安ですが、今の自分の気持ちに素直に書きました。
明日から、また研究会が始まりますが、一先ず家族を優先させていただいて(教授は了解してくれています。)、
不思議君のフォローです。人間不信になってしまって、学校や塾といった場所や人からは、
その不安からくる恐怖から、勉学をまだ自分に独りでは取り込めないので、
彼の様子をみながら、設定されている目標に向けて道筋を形にして行きます。
数学でいうところの補助線みたいなもんです。で、彼が主導的にこなせるようにも持って行く。
これを何年しているでしょう・・・。
大学生のころ、丁度同じようなタイプの子の家庭教師をしました。みなさん続かなかったそうで、
塾のアルバイトをしていた私に、その子のお姉ちゃんが個人的に頼みに来ました。
私はまず今の成績を見せて貰いました。一ケタしか無い子をどうしたらいいのか困りましたので、
一度はお断りしましたが、他にもうお願いする人がいないとお姉ちゃんが弟を思って懇願するので、
私にも弟がいますから、あまり期待しないで欲しい、及第点も行くか解らないチャレンジだ、と、
そう伝えて引き受けました。人見知りの激しい彼は、勉強なんて出来る状態にない。
なるほど、これまでの家庭教師のみなさんは、ダウンするな、と思いました。
よし!先生じゃなくて、先に友達になっちゃえ☆って思って、彼が愛読していた少年ジャンプの話をしました。
奇しくも私も弟が読んでいたので読み終えたのを貸してもらって読んでいたのです。
会話には困りませんでした。勉強よりまずは安心して貰う事。一か月も二ヶ月もそうして、
遊びました。ご家族はそれを容認して下さいました。遊ぶにしても、そこまで続かなかったから、こんなに続くのは嬉しいと思って下さったようです。
そうして三カ月して普通に会話が出来るようになった頃、「ちょっとだけやってみようか」の声かけに、なんと彼は応えてくれたのです。
そもそも素直な子です。素直すぎてとっても傷ついて不信になってしまったのでしょう。すくすく伸びて行きました。
私が就職するまでの4年間ずっと関わらせていただきました。あの時の経験が、今、時を経て、
同じ様に傷ついて不信感が強い息子のケアに生きていると考えています。
不登校も両輪でした。「命をかけてまで学校は行く所じゃない」というスタンスと、
「行きたいと思うならチャレンジしてみよう。(怖くて)電柱一本向こうに行けただけでも今日は大成功だよ!」を、
何度も何度も繰り返して、8年目に突入です。
子どもを持つと、色んな意味で忍耐を覚えますが、また違う形の相当な忍耐を覚えました。
さ、また明日から。本人が自らそう発してくれたので、「解った」とだけ伝えました。
「大丈夫。研究会は行かないよ。ちゃんと了解貰えているから。理解してくれているよ、みんな。大丈夫だからね。」
自分の為に、研究がこんなに遅れて、もしかしたら、そのせいで業界に戻れないかもしれない、と、
彼が自責しないように。
とっても傷ついたのは道徳心が高いからだし、相手の悪質な意図を見抜くくらい本当は理解しているからです。
勉強が出来ないフリをする以外に生きる道が無かった子らです。やれば出来る。でも、
やれるところまでが怖くてやれない。補助線。見えないものを可視化する。
奇しくも、大学院で研究していた事とも相当強い関連があります。
実は繋がっているんです。壮大な時空を経て。
毎日それで精魂尽き果てるのでこうなります。
そうやって、精一杯、一日一日を生きています。
かたつむりにしか見えないかもしれないけれどね。
だから、速さとか強さとかを自慢する人、苦手かな。
敢えて、それを控えないと生きて来れなかった人がいるんだよ。でも、そんな事皆さん御存知ですよね。
高校野球だって優勝校以外は、みんな負けを知っている。
負け仲間。多数(マジョリティ)が普通という論理をこれに採用したら、
別段優勝を特別賞賛しないでいいのにね。
ね?変なデバイドがあるでしょう?
これを見抜いたら・・・嫌がられるんですよね。
だから書かなかったけど、私は人生ずっと少数派だし、迎合したらそのうち心が病気になるので、それは続けると医学的生物学的に好ましく無い方向に行くから、
そのうち迎合をやめたらやっぱり少数派だから、ずっと「変なのはどっちだよ・・・」って、
世の中のフツーとやらを見ています(笑)
受験でも、偏差値っていうでしょう?あれ、標準偏差だよ?メジアンとモード覚えてる?
いろんな偏差があるのに標準偏差を使ったり、理数系に強い大学は必ずしもアメリカではハーバードじゃないのに、
有名だから、結局その名前出したりね。スパコンの並列計算の回路設計ならイリノイとか、
コンピュータサイエンスならMITもCMUもSTANFORDもあるのに、ね。
・・・変なのっ。
餅は餅屋っていうのに、ね。NHKですら、そういう論法を使うんだよ。
「なんだ、こりゃ☆」って思って視てる。
あ~・・・書いちゃった(笑)
ごめんね。
で、おやすみなさ~いぃ・・・☆