👊不可思👣
名門クロスポイント吉祥寺所属
戦績:54戦39勝16KO13敗2分


通り名:WONDER BIRD、火の鳥
 
 
今でこそRIZINやRISEも生中継・関西興行を行ってくれているが、関西在住の私にとっては試合が生放送で視れるのはKrushであり地元開催で金銭的に気楽に観に行けるキックボクシングの興行はHOOSTCUPくらいだった(DEEPKICKは存在すら知らなかった)。
ネットで格闘技情報を見ると不可思というキックボクサーが強いというものがチラホラ上がっており、当時はスカイAで放送されていたRISEでいざ試合を視てみるとムエタイベースのオーソドックスのパンチャーでローに威力のある至近距離で映えるファイトスタイル…
HIROYAみたいだなというのが率直な感想だった。
HIROYAはややスロースターターでディフェンスには難があるものの、ガンガン調子を上げる選手で調子に乗らせたら手がつけられない。
 
📀野杁正明VSHIROYAⅢ📀
 
不可思もよく似たタイプだと思っている。
まぁ全て一緒かと言われたらオフェンス面でローキックの威力はHIROYAだろう。
逆に不可思の特色の1つはサウスポーキラーであるという事。
 
📀不可思VS鈴木博昭📀
 
📀不可思VS秀樹📀
 
鈴木博昭戦・秀樹戦は不可思には正直厳しい試合になると思っていたが、サウスポー相手に素晴らしい動きをしていたのを覚えている。
オーソドックスには右アウトロー主体だが、サウスポーには右インロー・右ミドル・右ハイと蹴り分け試合を優勢に展開する。
不可思はやや左のガードを下げる癖があるが、オーソドックスの左ジャブを前手(右手)で潰したいサウスポーにとって下方からのジャブは「攻防するなら」厄介だとは思う。
またサウスポーからの左ミドル・左ハイは勿論、勝次や佐々木のクイック左ミドルにすらよく反応していた。
これは推測だが日菜太・小笠原瑛作の様な一級品のサウスポーが同門にいる事が、不可思をサウスポーキラーに成長させたのかもしれない。
よって不可思自身はオーソドックスにしか構えないが、オーソドックスでもサウスポーでも一辺倒な構えなら徐々に対応しペースを握る事の出来る選手と言えるだろう。
それから私の所見では不可思という選手はファンにチヤホヤされたり注目されるのが大好きな選手。K-1という団体は他の団体に比べてメディアの露出はしっかりしている。
他団体に比べて発言一つで注目される若い層の多いK-1ファンの存在は不可思にとって嬉しいと思う。
KNOCKOUT時代に比べてモチベーションは高いだろう。
正直以前はKNOCKOUTでプロテクト判定の様な内容の試合もありあまり個人的には良い印象が無かったが、K-1に来てからは魅力的な選手になったと思っている。
 
…まぁ瑠輝也とやるなら私にとっては敵でしかないけれど。
さて私自身の不可思の試合を実際目の前観た時に私が感じた事は…
 
 
オフェンスの意識が強すぎてディフェンスはどうなんだろう。
そして…
 
 
 
📀海人VS不可思📀
 
ストレート系のパンチ…
HIROYA同様にムエタイの八の字ガードのド真ん中を貫通する。
特にノーモーションのパンチに反応出来ない印象が強い。
そもそも普段からガードが低いが連打に晒されればガードを固める。
それでも隙間があるので縦拳でガードを突き破れれば…
 
📀不可思VS金原正徳📀
 
📀佐々木大蔵VS不可思📀
 
またこれらの試合を視れば分かりやすいが、やや下方からの軌道の左ジャブが面白い様に不可思の顔面を捉えている。
不可思のディフェンスは朝倉海と共通する部分があると思う。
朝倉の場合はパーリング、不可思の場合はウィーピングと違いはあるものの、相手の攻撃を見て来る攻撃に対して反応するという部分では共通している。
 
📀不可思VS堀井翼📀
 
堀井翼の様にスタンダードに構えてまっすぐ来る攻撃には反応出来ても、見えない攻撃には反応出来ない。
 
📀那須川天心VS江幡塁📀
 
那須川天心が江幡戦で使った振り下ろす縦ジャブ、三日月蹴りのフェイントからの上弦三日月蹴り…
 
📀勝次VS不可思📀
 
📀不可思VSチャド・コリンズ📀
 
あるいは勝次がスーパーマンパンチやダウン後に飛びヒザで再度ダウンを奪ったり、チャド・コリンズがシャークアッパーを当てた様にトリッキーな不意討ちは有効だと思う。
 
また、不可思は先述した様に左のガードを下げる癖がある。
狙うとすればノーモーションの攻撃。
例えば…
 
📀東本央貴VS川﨑真一朗Ⅱ📀
 
サウスポー構えからのバックハンドブロー。
 
📀チンギス・アラゾフVS日菜太📀
 
またはサウスポーからクイックモーションの右ハイだろうか(これは難しいか)。
 
戦術
不可思と戦う時に大切なのはテンションを下げる事。
まずは試合開始早々に飛びヒザで奇襲。
その後はオーソドックス・サウスポーとスイッチしながら、前蹴りに三日月蹴りを混ぜて中間距離を維持して上下のジャブ、ストレートの縦拳主体で攻防。
二段蹴り、胴回し回転蹴り、飛びヒザ蹴り、サウスポーからのバックハンドブローの様なトリッキーな大技を狙えればm(_ _)m

 😆👑👑試合動画確認👑👑😆

1R:10-8(瑠輝也)
山崎秀晃戦を彷彿させる睨み合いから試合がスタート…
双方オーソドックス、左ジャブを交差させる。
瑠輝也の左ミドル→右ストレート→左ミドルが不可思を捉える。
不可思は右ローを返すも当たらず。
瑠輝也の前蹴りを捌き不可思は左ジャブ。
不可思の右ローに瑠輝也は左ミドルを返す。
更に二段蹴り→左ミドルも不可思には当たらず。
そこからの攻防で瑠輝也の左ジャブが不可思の顔面を捉える。
ただ右のパンチは振りが大きい。
これは減量失敗の影響もあるだろうか…
不可思は前進、瑠輝也は注目距離で蹴りの攻防。
ここで不可思のファールカップがズレ試合が中断。
再開後右ロー・左ジャブ・左ハイを打つ瑠輝也。やはり不可思は左ハイのガードはきちんとしている印象。
ただ瑠輝也のやや下方からの縦拳の左ジャブは完璧に不可思は反応出来ていない。
やや離れた地点から瑠輝也は飛びヒザ→右フック→左ミドルとトリッキーな強襲。
そこから強引にフックを振り回すと不可思はクリンチ。
一旦離れ瑠輝也の縦拳の左ジャブが一発、二発。二発が効き不可思は後退。
胴廻し回転蹴りの蹴り足でない方が不可思を捉え明らかに効いた様子でフラついている。
瑠輝也は追撃し至近距離の打ち合い。
飛びヒザも不可思はクリンチで凌ぐ。
瑠輝也はサウスポーにスイッチし左ストレートも不可思はウィーピングで対処しそのままクリンチ。やはり二の手のパンチはスイング気味になっている。
そこからオーソドックスに戻し1R終了間際に瑠輝也の右スイングが不可思を捉え、二発目の右スイングで不可思が弾け飛ぶ様にロープ際でダウン。そこで1R終了。

2R:10-9(瑠輝也)
前進してワンツーと振るうのは不可思。
瑠輝也の飛びヒザが明らかに不可思を薙ぎ倒すもダウンならず。凄い音してるが…
再開後前進を阻もうとする瑠輝也に構わず前進して右オーバーハンドをクリーンヒットさせる不可思。至近距離での乱打戦になるも一進一退の攻防。
距離を取り瑠輝也がバックハンドブローを狙うも不可思は左フックを打とうとしておりクリーンヒットせず。
その後も互いに至近距離での打ち合いで不可思はボディを捉えている印象。
クリンチが多く一旦離される展開。
不可思の前蹴りに瑠輝也がテンカオを返す。
瑠輝也の飛びヒザがモロに不可思を捉えるも不可思の前進は止まらず。
…改めて見直すと一進一退で不可思の前進してのボディブローは印象が良いし右オーバーハンドがクリーンヒットした場面があったが、瑠輝也のラウンド初めの飛びヒザはフラッシュダウンの様に思える。

3R:10-10(ドロー)
R開始から不可思の猛攻。
瑠輝也の飛びヒザはクリーンヒットしてるが前進が止まらない。右フックもクリーンヒットしているが構わず前進。
瑠輝也の掛け蹴りが尚もクリーンヒット。不可思はそのまま前進してボディを交えたパンチのコンビネーション。瑠輝也もサイドキックで応戦も不可思は止まらない。
最後は瑠輝也の胴廻し回転蹴りも不可思は頭を振ってかわし試合終了。
不可思の前進の印象は良いがクリーンヒットは無し。瑠輝也はクリーンヒットありこのRはドローだろうか。

📀瑠輝也VS不可思📀

😆👑👑雑感👑👑😆




そう言えば不可思がKO敗けしたのは見た事がないが恐ろしい程にタフだった…
どれだけ攻撃がクリーンヒットしても心が折れず前進を止めない。
それが不可思の強さなんだろう。
ただどれだけタフでも有限はある。
その時がいつかは私には分からないし、それまで不可思が現役を続けるかも私には分からない。

瑠輝也についてはライト級時代もしばしばあったが、スーパーライト級に上げても減量オーバーが目立つ気がする。


正直今のスーパーライト級にいても現状やる相手はもういない。
山崎秀晃がリベンジマッチをするにしても前回の試合で瑠輝也が山崎秀晃をKOしている以上、不可思をKOするくらいしてからのマッチメイクになるだろうか?
瑠輝也の言う通り現状組まれるべきでは無いとは思う。
ただウェルター級に上げるなら野杁正明がいるし、何より私にとって個人的に最も恐れるマッチメイクの近藤魁成がいる。
瑠輝也VS近藤魁成…
もし試合が決まったら私はどうするか?
きっと何もせずただただ会場で見守る事になるだろうm(_ _)m