平日の2日に上野に行って参りました。
私にとって、2度目の東京文化会館大ホールです。
連休の予定がはっきりしなかったのと、
予算的に3階席をほんの数日前に購入

奇抜な演出であろうこと、
マクベスがあまり役柄としてよくないことを聞かされていました。
まだ数えるほどしか、オペラを観た事のない私です。
ある方のブログで、オペラをミュージカルと書かれていたのを思うと、
今回の「マクベス」ミュージカルに近い作品ではと感じました。
オーソドックスなオペラとは違っていませんか。
魔女たちのお告げと妻に翻弄され、権力欲しさに殺人を繰り返していく、
その殺人の数を、黒板に「正」の字で書ていくブラックユーモア

拭っても拭っても、血に染まった手は綺麗にならないのを、
赤い手袋を重ね、手の平をも赤く染めたりして表現。
舞台は色々な色がありましたが、
赤い血の色が強烈でした。
掃除機や圧力鍋や機関銃やラジオが出てきたり、
3階から見ると、ワインだったかの液体は、ラメだったようです。
衣装も、国王はやや国王らしい衣裳でしたが、
それ以外は、現代的であり、ベレー帽に軍服姿だったり。
権力争いを、王が殺害され王冠のリレ―を影絵で表現。
で、歌唱としてはどうだったかというと、
さんのお声は、やはり魅力のある声でありました。昨年から今年にかけて、何人かのバリトンの方のコンサートに参りました。
それぞれ、個性があり優劣はつけられずにいますが、
さんのお声は好きなお声なのです
威厳を出すところでは男らしく、
悩むところでは、弱さを感じさせて。
宙吊りの場面や走ったり転がったりと
体力も普段の舞台より必要であったでしょうね。
マクベス夫人の歌唱も良かったですし、
第1幕の衣装の胸元がセクシーでありました。
走り回ったり、
バーナムの森が動くシーンで舞台が回転したり。
視覚的には血なまぐささはありましたが、
遠い3階席からは、
マクベスと夫人の苦悩がイマイチ感じられない、
好き嫌いがある演出と思いました。

