不幸にも落選してしまった候補者に投じられた票を「死に票」といいます。

落選したがゆえに、票を投じた有権者の意志が政治に反映されず、ひっそり「死んで」しまうからです。

 

でも、本当にそうでしょうか。

 

「真実を知る」ためには、このブログで何百回も繰り返し述べてきたように、常に「常識」を疑ってかかる必要があります。

 

仮に投票率50%の選挙で、1人区の小選挙区で半数の票を獲得し当選したとしても、当該候補者を支持しているのは50%のさらに半分、つまり全有権者の4分の1にすぎず、残り4分の3は(少なくとも積極的には)支持していないということになります(支持者25%:反支持者75%)。

 

このように実際には、ほとんどの人間が支持してない(民意にそぐわない)人間が当選する今の選挙システムは、明らかにおかしいのですが、それはさておき、

 

当選した候補者も(小学レベルの計算ができる人間なら)「支持者(味方)」の3倍もの「反支持者(敵)」がいることは、よくわかっているはずです。

これは彼・彼女にとって、「脅威」以外の何物でもありません。

なので、絶対に「投票率を上げたくない」が本音。投票率が上がるということは、多くの「敵」が自分以外の候補者に投票することになるからです。

 

告示開始直後に「序盤情勢」と称して、メディアはこぞって「与党楽勝」ムードを演出します。有権者に「投票しても何も変わらない」とあきらめさせるためです。

「選挙に行ってもムダですよ、あなたの貴重な1票は、どうせ死に票になりますよ」と。

 

こんなウソにだまされてはいけません。

緊急事態、PCR、人流抑制、マスク、ワクチン……さんざんだまされてきたのに、まだだまされるつもりですか?

 

上記の理由により、あなたの「死に票」は、(直接政策に反映されないにしても)間違いなく「当選者」への「脅威」になるのです。

仮に制度のマジックで選挙には勝てても、反対派の票が多ければ、うかつなマネはできなくなります。次の選挙で「敵(反支持者)」が候補を1本化してきたら、簡単にひっくり返されてしまうからです。

 

「死に票」は決して「死んで」はいません。

「他界」したように見えても、実際は亡霊のように当選者の足にまとわりつきます。

「コロナ対策」であれ「外交問題」であれ「景気対策」であれ、現与党の政策が気に入らないなら、「死に票」覚悟で反与党勢力に投票しなければいけません。

それは「呪縛」となって、与党の行動を縛りつけるからです。

 

面倒でも、あえて「死に票」を投じに行きましょう!

 

投票率が70%、80%と上がるだけで、状況は一変します。

前述の例でいえば、50%の投票率が75%にアップすると、有権者1万人の1人区で2500票獲得した候補者に、倍の5000票の批判票が突きつけられることになります。

今回はたまたま複数野党の乱立で票が割れたとしても、もし一本化されたら、ダブルスコアで完敗することになるのです。

 

投票率が上がれば、有権者が政治に目を向け始めた証拠になり、自民も公明も維新も国民も勝手なマネはできなくなります。

現行の選挙制度においては、これこそが「正義が勝利する」最善の手段です。

 

賛同される方は、どうかあちこちで

 

「死に票」はムダではない

 

#「死に票は」死なず

 

を広めていただきたいと思います。