「一枚岩」と聞くと、ガッチガチで、いかにも頑丈そうに思えます。
でも、現実は正反対。
『ルパン三世』で、石川五右衛門の「何でも真っ二つ」の斬鉄剣が唯一コンニャクだけ切れないのと同様、柔軟性のある物質のほうが逆に「耐久性」を備えているのです。
単一分子が固く結合している物体は、結合の仕方が同じなので、一つの衝撃で分解します。「世界一硬い」ダイアモンドは、ハンマーの一撃で粉々になります。
いっぽう、幾つもの分子が「緩く」絡み合っている物体は、一つの衝撃だけではバラバラになりません。
この寓意は、さまざまなものに当てはまります。
「多様性」と「脆弱性」は相反する関係にあるのです。
ヒトも同じ。
「一致団結」している集団は、「特定の条件下」では確かに威力を発揮しますが、条件がちょっと変わると、たちまち全滅してしまいます。
「異分子」が入り混じっているほうが、あらゆる危機にフレキシブルに対応可能で、集団の生存確率が上がるのです。
「国民が一つになって」いるような「全体主義国家」は、遅かれ早かれ必ず滅亡の道をたどります。