ご紹介した荒川央先生の
『コロナワクチンが危険な理由』
「おわりに」の章で、「オミクロン変異」について、とても興味深く(かつ極めて重要な)考察を加えておられますので、私なりに解説してみたいと思います。
荒川先生ご自身で、実際にデータバンクから新型コロナの遺伝子情報をダウンロードし、塩基配列と変異箇所を細かく解析されたそうです(さすがにプロの研究者です。私ごときでは、とても真似できません)。
果たして、その結果はいかに?
遺伝子の変異には大きく2種類あり、
●そのものの性質は変えない変異を「同義置換」
●性質をがらっと変えてしまう変異を「非同義置換」
といいます(ここを詳しく説明するには、遺伝子自体について長々解説しなければならないので割愛)。
変異はランダムに起こるので、新たな変異種が登場したとき、そのゲノムを解析すれば、「同義置換」も「非同義置換」も同程度に起こっているはずです。
ところが、「オミクロン株」(荒川先生は「○○株」という呼称に疑問を呈しておられますが、ここでは便宜上「株」とします)においては、顕著な「非同義置換」があるのに「同義置換」の蓄積がないというのです。
言い換えれば、ウィルスが徐々に変異を重ねていった痕跡がなく、「トゲトゲ」だけを増やした(感染力の強い)株がいきなり登場したことになります。
これは明らかに不自然です。そして、たびたび指摘しているように、何か不自然なこと(自然の摂理に反すること)が起こった場合、そこには「人為」が関与している可能性が強く疑われます。
この「変異の途中過程が見られない」点は、宮沢孝幸先生も指摘されていました。「(オミクロンは)突然出現したように見える」と。
ここをこなが流に解説したのが、以下の記事です。
この現象を説明するには、以下の3つが考えられます。
①「オミクロン」は人工的に作られた
荒川先生は「その可能性もある」と示唆されています。
②別のコロナウィルスと交絡を起こした
宮沢先生は、ベースとなる武漢株と別のコロナの「トゲトゲ」部分が交絡を起こし、(アンパンマンのように)「胴体」は一緒で「頭」だけすげ変える形になったのではないかとおっしゃっています。
③そもそも別系統のコロナウィルスである
こながが唱えている説です。
世界には人類が未知のコロナウィルスが無数にあり、その大半がよく似た「胴体」を持っているのではないか。「感染力が強く病原性が低い」オミクロンは、「新型コロナ」以前から人間社会に広まっていたのに、重篤な症状を引き起こさないせいで特に調べられてこなかった(風邪の一種で片づけられていた)。 ところが、全世界的にPCR検査が導入されたおかげで、ついに発見されることになってしまった。
3つの説に共通するのは、「そもそもオミクロンって新型コロナの変異種と定義していいの?」という疑問です。
研究が進めば、いずれ真実が解明される日が来るでしょう。
くしくも、この3つの仮説が、まさに「遺伝子の変異」を象徴しています。3つの「変異」のうち正しい説(適応者)だけが生き残り、あとの2つは消えていく運命にあります。
これもまた「自然淘汰」です。