私が勝手に「科学における四大発見」と呼んでいるものがあります。

 

①相対性理論

 

②大陸移動説

 

③進化論

 

④元素周期表

 

です。

 

この4つは、世界中の科学者が選んだ「科学の偉大な発見」ランキングでも

 

必ず上位に入るので、間違いないでしょう。

 

うち④の元素周期表だけは、文系的要素がほとんどないため、

 

私には苦手な分野ですが、①~③の基礎部分は様々な解説書を読みあさりました。

 

理論そのものもですが、携わった科学者たちの様々なエピソードを

 

映画かドラマでも観るように勉強したのです(めちゃくちゃ面白いです)。

 

 

ともあれ、いずれもそれまでの人類の常識を根底からひっくり返した

 

まさに「革新的な発見」です。

 

 

 

ニュートンの万有引力の法則は、「絶対位置」の概念を破壊しましたが、

 

「相対性理論」は、当然の常識だった「絶対時間」の概念をぶち壊しました。

 

あまつさえ、実は「時間と空間は同じもの」であることを証明したのです。

 

 

同様に、「大陸移動説」は、「広大な大地がズルズル動くはずがない」という

 

誰もが信じて疑わなかった思い込みを打ち砕きました。

 

 

そして、「進化論」。

 

なぜこれが革新的かというと、ざっくり言えば

 

「地球上に様々な種類の生命が満ち溢れている」現実を

 

実にうまく説明できるからなのです。

 

というか、進化論以外には、現実を的確に説明するすべがありません。

 

進化論は奥が深いので、まだ解明されていない部分は多々ありますが、

 

根幹部分に誤りがないことは絶対確実です。

 

反面、偉大な科学的発見の中で、これほど間違って伝えられているものも珍しい。

 

そもそも学校の教科書に堂々とウソが書かれていますから。

 

猿が徐々に立ち上がり、最後には人間になるという

 

誰もが一度は目にしたことのあるあのイラストが、実はとんでもないデタラメ。

 

何億年たっても猿が人間になることはありません(笑)

 

これ、代表的な進化論の誤解ですね。

 

「進化」という言葉自体、ある種の方向性や優劣の価値判断が込められているので

 

抵抗を感じます。「変化論」に訂正したいくらいです。

 

進化は優劣とは関係なく、単にバリエーションの問題なのです。

 

そして、この問題をどんどん突き詰めていくと、

 

「エントロピーの増大」という蝶番を挟んで、

 

実は「相対性理論」とも密接に関係してくることがわかります。

 

私が「科学はすべてつながっている」と主張する根拠です。

 

だから、「専門家」は一つの穴を掘り続けるのではなく、

 

異ジャンルの、ひいては科学全般の知識を持たなければいけないということです。

 

 

 

 

説明するには、とてもスペースが足らないので、

 

本当に進化論を学びたいと思ったら、

 

やはりダーウィンの『種の起源』くらいは読んでおくとよいでしょう。