オルは、深い森の入口に立っていました。
道はあります。でも、その先はよく見えません。
「どこへ行くんだい?」
森の奥から、声がしました。振り返ると、そこには黒いオオカミがいました。
「どこへ行くんだい?」
そう聞かれて、オルは言葉に詰まりました。
どこへ行くのだろう。
それがオルには、わからなかったのです。
オオカミは、しばらく黙っていました。それから、静かに口を開きました。
「川は、地図を持っていない。」
「え?」
「だけど流れる。海を知っているから。」
オルは、その言葉の意味を、すぐには理解できませんでした。
🐺 オル #19「地図のない旅」、よろしければ続きを読んでみてくださいね。

