魚座26度 「影響を分割する新月」 | 今季洋のサビアン占星術。

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アトリエえんどうまめという屋号で、西洋占星術とタロットを使った占いリーディングと講座、ぬり絵ワークの作成と電子図書の出版をしています。

あさっての09/18(水)に、食の満月になります。

 

満月の月度数である魚座26度 「影響を分割する新月」の、サビアンシンボル解説と、アストロロジカル・マンダラぬり絵をかきました。

 

 

マーク・エドモンド・ジョーンズの魚座26度のサビアンシンボルは、A new moon that divides its influence. 「影響を分割する新月」。

 

 

 

ディーン・ルディアは、この魚座26度のサビアンシンボルを、Watching the very thin moon crescent appearing at sunset, different people realize that the time has come to go ahead with their different projects.「非常に細い三日月が日没時にあらわれるのを見て、人々がそれぞれ異なった計画とともに前に進む時期が来たことを知る」といいかえました。

 

この二つのサビアンシンボルには、文章の長さからしてもずいぶんと違いがありますが、描かれているのが「新月」なのか「三日月」なのかということも違っています。

 

新月は、太陽と月がコンジャンクションするときですが、このときは月の輝きがゼロになりますので、肉眼では見ることができません。それに対して、ルディアが使っている「非常に細い三日月」というのは、その新月の直後の月のことで、これは日没のときに西の空に見ることができます。

 

どうしてルディアがこの言い換えをしたのかというと、おそらく新月は映像的に見えないからでしょう。ルディアのサビアンシンボルの言い換えを全般的に見てみると、動画のワンシーンにできるかのように視覚的で、具体的に動きのあるものになっているのがほとんどといえます。

 

そして、「新月」にしても、新月直後の「非常に細い三日月」にしても、ともに新しいスタートという意味合いを持っているのは共通しています。新月のほうは、その新しいスタートのまさにその時を、非常に細い三日月のときは、新しいスタートが始まったばかりの時を示していることになります。

 

ルディアの著書を見てみると、めずらしく、もともとのジョーンズのサビアンシンボルである「影響を分割する新月」を取り上げて、その表現が「やや曖昧」と触れた上で、「これを実用的な言葉に翻訳すると、現代人はエネルギーを新たな方向に拡大する機会に直面して、自分の個性に応じて反応するという事実を指します。」と書いています。

 

それに続いて、「宇宙的・精神的な基本的な衝動が、これらの多様な個性を同じように多様なステップに導くのです。したがって、個人主義を称える社会では、誰もがこの事実を受け入れ、他の個人を単一の反応パターンに合わせるよう強制すべきではありません。」と書いています。

 

この度数のドデカテモリーは山羊座となりますので、ルディアが書いているように、やはりここにおいては、社会のありようとの関わりということを、考慮しなくてはならないことになります。つまり、個人主義の社会において、それぞれが自分の個性に応じた道を歩むことを始めようとしているのが、このサビアンシンボルだとルディアは書いていることになります。

 

このサビアンシンボルの度数である26度とは、一つ前の25度までの流れの中で、成熟・完成したサインの性質を十分に味わう度数といわれています。この魚座26度においては、当然、魚座的な内容の成熟・完成を受け取り、それを堪能していることになります。

 

ここでは、自分が生きてきた中で受け取った影響を、分割して行って、そのひとつひとつを味わってみているということができます。個人として必要とし望んて来たこと、社会人として必要とし望んできたこと、そして魂として必要とし望んできたことなどなど。これらは、分けてみることで、より際立って見えてくることがあるということができるでしょう。

 

これらのことから、このサビアンシンボルを活用して行くには、魂レベルも含めたいくつかの視点から、人生において受け取ったことを見つけ出し、それを味わうと良いということがわかります。

 

12サインの中の最終のサインである魚座において、さらにそのサインの終盤に差し掛かっているこの度数にあっては、大きなサイクルの終わりと、そしてその次のサイクルの始まりが十分に予感されています。その次のサイクルの始まりとは、いうまでもなく、魚座の次の牡羊座の01度からのスタートになります。

 

そのことを考えたときに、人生の中で体験した深いことは、魂の中に刻印されて行くという神話が、思い浮かびます、それは、死んだ後も深いところに記憶されるとされていて、そして、それらは、生まれ変わるときに、新しい次の人生の方向性に影響を与えて行くともいわれています。

 

 

 

 

 

 

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