獅子座13度「揺れている年を取った船長」 | 今季洋のサビアン占星術。

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アトリエえんどうまめという屋号で、西洋占星術とタロットを使った占いリーディングと講座、ぬり絵ワークの作成と電子図書の出版をしています。

あさっての08/04(日)に新月になります。

 

新月度数である獅子座13度 「揺れている年を取った船長」の、サビアンシンボル解説と、アストロロジカル・マンダラぬり絵はこちらです。

 

 

マーク・エドモンド・ジョーンズの獅子座13度のサビアンシンボルは、An old sea captain rocking.「揺れている年を取った船長」。

 

 

 

ディーン・ルディアは、この獅子座13度のサビアンシンボルを、An old sea captain rocking himself on the porch of his cottage.「年取った船長が自分の小屋のポーチ(のロッキングチェア)で体を揺らしている」と言い換えました。

 

ジョーンズにしてもルディアにしても、原文の中で「ロッキングチェアに座って」という直接的な表現はしていません。それで rocking という言葉からそのことを推測することになります。

 

この rocking とは、「揺れる、揺り動かす」という意味で、rocking chair 「揺り椅子」の rocking のことになります。ちなみに、音楽の文脈の中での rocking は、「ロック音楽を演奏する」という意味となります。

 

この度数のドデカテモリーは、度数前半が射手座、そして度数後半が山羊座です。度数前半の射手座には、 sea captain 「船長」の冒険者としての性質が、そして度数後半の山羊座には、 old 「年老いている」ということが、それぞれ当てはめられることになります。

 

ルディアの著書を見てみると、ここまでの三つのサビアンシンボル、つまり、獅子座11度「大きな樫の木にあるブランコに乗る子どもたち」・12度「宵の芝パーティー」・13度「ロッキングチェアで揺れている年老いた船長」の流れの中に、子ども・大人・老人という三段階のステップを見い出していたことがわかります。


そして、獅子座サインには「楽しいことが好き」という性質がおおもとにありますので、この三つのサビアンシンボルのステップは、「子ども状態の・大人たちの・老人」の、それぞれの楽しむようすが描かれていることになります。

 

11度の子どもたちは、安心できる体系に守られて楽しい思索の遊びをしていますし、12度の大人たちは、仕事終わりのパーティーでの会話を楽しんでいます。そして、この13度においては、老人がロッキングチェアを揺らしながら、これまで体験してきた日々などに思いを寄せるという、それぞれの楽しみを味わっている姿が描かれていることになるわけです。

 

それに加えて、この三つのサビアンシンボルのドデカテモリーには全て射手座が含まれていますので、その楽しみというのは精神的なものや、人生の叡智というようなものが、テーマになっているということができるのです。

 

また、このサビアンシンボルの度数は13度となります。13度には、そのサインの特徴や性質の最も突出した状態が表れていると考えます。周りの人々などに迎合するような姿勢は全く無いのですが、抜きん出た能力を発揮することを得意とするのが、この13度ということができます。

 

そして、また、13という数字には、一つ前の12が持っている調和の世界から外宇宙に一度飛び出し、そこから異質なものを持ち込む性質も持っています。


これらのことから、このサビアンシンボルを活用して行くには、 自分自身の内面を rocking (揺り動かして)して行くと良いということがわかります。

 

ロッキングチェアに座ってのんびりと揺れているような状態の中にあっても、その見た目とは違って、この船長の中では創造性や独創力が燃えていることになります。つまり、この船長の内面のクリエイティビティの世界においては、この人はまだ冒険者であり続けていることが想像できることになるのです。

 

「船長」が航海してきた「海」を象徴解釈すると、それは人々みんなに通じる「集合無意識」ということになります。そこに浮かびながら、「船」という人々の自我意識の集合をナビゲートする人が、「船長」ということになります。

 

このことを考えると、この「船長」が触れている世界には、集合無意識としての人々みんなに共通する心理や、広大な精神性(射手座の象意)も含まれていることが、わかります。

 

つまり、たとえば、文筆業に携わる人や思索する人などは、みな、この「船長」としての役割を果たしている人たちということができるでしょう。

 

 

 

 

 

 

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