今週の金曜日01/26に、満月になります。
満月の太陽度数の水瓶座06度 「ミステリー劇の演技者」の、サビアンシンボル解説と、アストロロジカル・マンダラぬり絵をかきました。
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マーク・エドモンド・ジョーンズの水瓶座06度のサビアンシンボルは、A performer of a mystery play. 「ミステリー劇の演技者」です。
ディーン・ルディアはこの水瓶座06度のサビアンシンボルを、A masked figure performs ritualistic acts in a mystery play.「神秘劇で儀式を演じる仮面をかぶった人物」と言い換えました。
ここでジョーンズもルディアも使っている a mystery play は、「ミステリー劇」「神秘劇」と訳されていますが、現代の日本人の私たちとしては、このそれぞれの訳からは、かなりかけ離れた印象を受けるように思えます。「ミステリー劇」というと、殺人事件などが起きて、優秀な探偵が犯人を探し出すようなお芝居に思えますし、「神秘劇」というと、色や光や音楽もどこかアーティスティックな、スピリチュアルな内容の劇のイメージが浮かんできたりもします。
しかし本来の a mystery play とは、キリストの生涯・死・復活や聖書の中のお話しを題材とする、中世の聖史劇のことを指していたようで、この場合の mystery とは「奇跡」という意味になるそうなので、直訳すると「奇跡劇」ということになるでしょうか。
いずれにしましても、ここには、人生を劇ととらえて、そこで役を演じているのが人間という、一つの受け止め方が描かれていることになります。
このサビアンシンボルの度数は06度で、06度には人と環境との結びつきという意味合いがあります。06という数字には△と▽が組み合わさって六芒星ができる意味合いがありますが、ここではひとつの△は役者である人、もう一つの▽はお芝居である環境に当てはめて考えることができます。
「ペルソナ」という言葉があります。このペルソナとは、深層心理について研究したユングが提唱した概念ですが、このペルソナという言葉は、元来は古典劇において役者が用いた仮面のことを指していたのだそうです。ですので、このサビアンシンボルにおいては、まさに、このペルソナがテーマとなっているということができるでしょう。
ペルソナとは、人間の外的側面のことを指しますが、これはつまり、社会性の仮面ということができます。たとえば、お医者さんという職業の人は、白衣を着るとお医者さんらしい見た目になりますが、このときには、外見だけでなくて、その人の中身も「自分は医者です」というところにシフトすることになります。
この同じ人が、もしも趣味でミュージシャン活動をとていたとしたら、その時は、お医者さんであるときとは別の一面を見せる可能性があります。ひょっとしたらお医者さんであるときは沈着冷静な一面が強調され、ミュージシャンであるときは情熱的で過激な一面が強調されるかもしれません。ここには、ペルソナの着脱があると考えることができます。
どのような職業であったとしても、ありのままのリラックスした私から、その仕事モードに入ったときに、その仕事をする人というペルソナを身に付けるということができるわけです。これが、過剰になると、いくつかの人格を、役割に応じて着たり脱いだりすることもできるようになるわけですが、この人格こそが仮面、つまりペルソナということになるわけです。
この度数のドデカテモリーは牡羊座で、牡羊座が持つ意味合いの中には、新しい世界を自力で切り開いて行くことに生きがいを感じるというものがありますが、この水瓶座06度においては、その新しい世界専用のペルソナと自身を一体化させることで、環境との関係性を作って行くということになります。
これらのことから、このサビアンシンボルを活用して行くには、環境にあったペルソナを着脱すると良いということがわかります。
これは環境との結びつきを作るための、クールでドライな一つの方法といえそうです。社会性を持つためには環境とは関わらないわけにはいかない、だけど、そこにどっぷりと漬かりたくはない水瓶座にとっては、これらの社会性の仮面を使うことで、ニュートラルで自由な自分の本質を、環境から切り離すことができることになります。
また現代においては、ペルソナとは、マーケティングにおけるサービス・商品の「典型的なユーザー像」のこととして活用される概念ともなっているようです。
あたかも、実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、年収、趣味、家族構成、休日の過ごし方など、リアリティのある詳細な情報を設定していったものがペルソナとなるそうです。
このマーケティングにおけるペルソナの使い方なども、このサビアンシンボルの新しい象意の一つと言うことができるでしょう。
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