前回は、前場11:30固定出口モデルを作った理由について書きました。
今回は、飛び乗りリスクを見える化するために作ったシグナルv2についてです。
AIデイトレ検証システムを作っていると、買い候補を見つけることだけでなく、入るには危なそうな場面をどう扱うかも大事だと感じるようになりました。
そこで、既存のシグナル判定を大きく変えるのではなく、入口リスクを見える化するためのテスト版としてv2を作りました。
シグナルを見るとき、最初はどうしても「買い候補かどうか」に目が行きます。
値動きがある。出来高がある。勢いがある。
そういう条件がそろうと、検証対象としては気になります。
ただ、勢いがある銘柄ほど、すでに上がりきっている可能性もあります。
見た瞬間は良さそうでも、実際には飛び乗りになってしまう場面もあります。
そこで、買い候補としての見え方だけでなく、入るには少し危ないかもしれない材料も見えるようにしたいと考えました。
シグナルv2では、既存の推奨ランクやAI候補抽出の考え方を急に変えるのではなく、入口リスクを別枠で表示する方針にしました。
いきなり判定そのものを変えてしまうと、過去の結果と比較しづらくなります。
そこで、まずはテスト版として、これまでの候補判定は保ちつつ、追加でリスク情報を表示・保存する形にしました。
見るポイントは、買い候補として良さそうかどうかだけではありません。
今入ると高値づかみになりやすいのか。急な値動きに飛び乗っていないか。注意した方がよい材料が重なっていないか。
こういった入口時点のリスクを見えるようにするのが目的です。
シグナルを見ていると、「注意」と「リスク」が似た言葉になりがちです。
ただ、画面上ではこの2つを少し分けて考えることにしました。
注意は、見ておいた方がよい材料です。
たとえば、値動きが荒い、地合いが弱い、候補としては気になるけれど慎重に見たい、といった文脈です。
一方で、リスクは入口そのものに関わる警戒材料として扱います。
今のタイミングで入ると飛び乗りになりやすいのではないか。
すでに短時間で動きすぎていないか。
候補としては見たいけれど、入口としては慎重に扱うべきではないか。
この違いを画面上でも分かるようにしたかったのです。
シグナルルールを変えるときに大事なのが、どのバージョンのルールで判定したのかを残すことです。
あとから結果を見返したとき、旧ルールで見たものなのか、新しいv2で見たものなのかが分からないと比較できません。
そこで、シグナルルールのバージョンも保存するようにしました。
これにより、あとからレビューするときに、どの判定ルールで見ていた時期なのかを確認できます。
過去の結果を現在のルールで勝手に塗り替えないことも大事です。
その時点で見えていた情報、その時点のルール、その時点の判断として残す。
検証では、この履歴を崩さないことを意識しました。
シグナルv2を作ったからといって、すぐにAI候補抽出のルールを大きく変えるわけではありません。
まずは、同じ候補抽出の流れの中で、入口リスクがどう見えるかを確認します。
もしリスク表示を追加したことで、あとから結果を見たときに「このリスクが出ていた銘柄は負けやすい」と分かれば、次の改善につながります。
逆に、リスク表示が出ていても実際には問題ないケースが多ければ、条件を見直す必要があります。
いきなりルールを変えるのではなく、まず表示して、保存して、結果と比べる。
この順番で進めることにしました。
シグナルv2で見たいのは、単にリスク表示が出るかどうかではありません。
そのリスク表示が、後から見た結果とどれくらい関係しているのかです。
- リスク表示が出た銘柄は損失になりやすいのか
- リスク表示があっても利益になるケースはあるのか
- どの時間帯で飛び乗りリスクが出やすいのか
- AI判断はリスク表示をどう扱っているのか
- 11:30固定出口評価と相性があるのか
こういった観点で見ていくことで、シグナルv2が本当に役に立つのかを確認できます。
表示を増やすこと自体が目的ではなく、判断を見直すための材料になるかどうかが大事です。
今回は、飛び乗りリスクを見える化するために作ったシグナルv2について書きました。
買い候補を見つけるだけでなく、その入口が危なくないかを見ることもデイトレード検証では大事です。
シグナルv2では、既存の候補判定を急に変えるのではなく、入口リスクを別枠で表示・保存する形にしました。
どのルールバージョンで判定したのかも残しておくことで、あとから比較しやすくなります。
これで、AIデイトレ検証システムの本編としては、候補選定、AI判断、仮想ポジション、出口評価、結果分析、シグナル改善まで一通りつながってきました。
次回は番外編として、実注文に進む前に必要な安全装置について考えてみます。
※この記事は、個人開発している株価・デイトレード検証システムの作業記録です。
特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。
掲載内容は投資助言ではなく、実際の投資判断はご自身の責任でお願いします。
また、実注文機能について触れる場合も、検証・安全設計の考察として記載しています。