株の短期売買について、前からずっと気になっていたことがありました。
「なんとなく上がりそう」
「今日は地合いが良さそう」
「この銘柄、勢いがある気がする」
こういう感覚はあるのですが、それが本当に当たっているのか、あとから冷静に確認する仕組みがありませんでした。
株価を見ていると、その場ではいろいろ判断しているつもりになります。
でも、数日たつと「なぜその銘柄を見ていたのか」「その判断は良かったのか」「たまたま当たっただけなのか」が曖昧になります。
そこで、まずは実際にお金を動かすのではなく、
AIに銘柄を選ばせて、その結果を毎日記録するシミュレーターを作ってみることにしました。
最初に考えたのは、とても単純な仕組みです。
朝に市況データを集める。
値上がり率や値下がり率、業種別ランキング、日経平均への寄与度などを見て、AIに候補銘柄を選ばせる。
そして、その銘柄がその後どうなったのかを記録する。
要するに、AIに「今日注目するならどの銘柄か」を選ばせて、
それが当たったのか外れたのかを毎日残していく、というものです。
最初から自動売買をしたいわけではありませんでした。
むしろ逆で、いきなり売買まで自動化するのは怖い。
まずは、AIの判断を観察したい。
どんな日に買い判断をするのか。
どんな銘柄を選びやすいのか。
地合いが悪い日はちゃんと見送れるのか。
勝った日、負けた日、引き分けの日を積み重ねて、傾向を見てみたい。
そんな感じの、かなり実験寄りのスタートでした。
作り始めてみると、思ったよりも「記録すること」が大事だと分かってきました。
AIが選んだ銘柄だけでなく、
そのときの市況、候補に入っていた銘柄、選ばなかった理由、買った想定価格、売った想定価格、損益結果。
こういうものを残しておかないと、あとから検証できません。
人間の記憶だけだと、どうしても都合よく覚えてしまいます。
当たった日はよく覚えている。
外れた日は忘れがち。
見送った日が正解だったのかどうかも分からない。
だから、判断と結果をセットで残す仕組みが必要でした。
このシミュレーターでは、1日1銘柄を基本にして、100株買った想定で結果を見るようにしました。
まずは複雑な資金管理や手数料計算までは入れず、AIの銘柄選定そのものを観察することを優先しました。
途中からは、AIの性格を変えた複数のモデルも用意しました。
標準的な判断をするもの。
勢いを重視するもの。
防御寄りに見るもの。
かなり慎重に見るもの。
比較用に、できるだけ毎日選ぶもの。
同じ市況データを見ても、AIへの指示を変えると選び方が変わります。
それを並べて比較できるようにしたかったのです。
このあたりから、ただの「株価メモ」ではなく、
AIの判断パターンを毎日観察する実験ログのようになってきました。
もちろん、これは投資助言ではありません。
実際の売買をすすめるものでもありません。
あくまで、公開されている市況データをもとに、AIがどう判断するのかを観察するための個人的なシミュレーターです。
ただ、毎日データを集めて、AIに判断させて、結果を残す。
この流れを作ってみると、思った以上に学びがありました。
「AIはこういう銘柄を選びやすいのか」
「勢いだけで選ぶと危ない日があるな」
「見送り判断もけっこう大事だな」
「価格の取り方ひとつで結果の見え方が変わるな」
作る前には見えていなかった課題が、少しずつ出てきました。
そんなわけで、このブログではしばらく、
株シミュレーターを作っていった過程を、順番に書いていこうと思います。
第1回は、なぜ作り始めたのか。
次回は、市況データを集めるところで苦労した話を書いてみます。
※この記事は、個人開発している株価シミュレーターの作業記録です。
特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。
実際の投資判断は、ご自身の責任でお願いします。
- 前ページ
- 次ページ