前回は、AIの出口判断を記録して、固定ルールと比べる流れについて書きました。
今回は、デイトレードの結果をあとから分析するページについてです。
AI判断や仮想ポジションを記録しても、それを見返せる形にしないと改善にはつながりません。
そこで、デモ売買の結果を銘柄、時間帯、シグナルごとに分けて確認できるようにしました。
売買履歴の一覧を見るだけでも、いつ、どの銘柄を、いくらで売買したかは分かります。
ただ、それだけでは負け方や勝ち方の傾向までは見えにくいです。
利益が出た取引がある。損失になった取引がある。
それは分かっても、なぜそうなったのかを考えるには、もう少し分解して見る必要があります。
どの銘柄で負けやすいのか。どの時間帯の判断が不安定なのか。どのシグナルが出ていたときに結果が悪いのか。
こういう観点で見返せるように、分析ページを別に作ることにしました。
最初に見る対象は、決済済みのデモ売買です。
まだ保有中のものは評価損益が動いているため、まずはCLOSEDになった取引を基準にしました。
決済済みの取引であれば、最終的な損益が分かります。
そのうえで、期間別、銘柄別、時間帯別、シグナル別に分けて確認できるようにしました。
- 期間別の損益
- 銘柄別の損益
- 買い時刻別の損益
- 買いシグナル別の損益
- 損失が大きかった取引
- 利益が大きかった取引
まずは細かい考察よりも、どこで結果が悪くなっているのかを見つけることを優先しました。
銘柄別に見ると、同じようにデイトレードしているつもりでも、結果に偏りが出ていることがあります。
特定の銘柄では利益が出やすい。別の銘柄では損失になりやすい。
そういう傾向が見えると、次に何を確認すべきかが分かりやすくなります。
もちろん、件数が少ない段階で結論を出すのは危険です。
たまたまその日だけ動きが悪かった可能性もあります。
ただ、損失が大きい銘柄や、何度も同じように負けている銘柄があれば、検証候補として見る価値があります。
銘柄をすぐ除外するためではなく、注意して見返すための材料として使います。
デイトレードでは、時間帯もかなり大事です。
同じ銘柄でも、寄り付き直後、前場の途中、前引け前では値動きの性質が変わります。
そこで、買い時刻ごとの損益も見られるようにしました。
どの時間帯の判断が良かったのか。どの時間帯で損失が出やすいのか。
これを見ることで、単に銘柄選びだけではなく、入るタイミングの問題も確認できます。
もし特定の時間帯で損失が多いなら、その時間帯は条件を厳しくする、見送る、別のシグナルを追加する、といった改善案につながります。
このシステムでは、銘柄ごとにいくつかのシグナルを記録しています。
買い候補として見やすいシグナルもあれば、注意した方がよいシグナルもあります。
ただ、シグナルは出ているだけでは意味がありません。
実際にそのシグナルが出ていた取引の結果がどうだったのかを見る必要があります。
そこで、買い時点のシグナルと決済結果を結びつけて、シグナル別の損益を確認できるようにしました。
これにより、どのシグナルが良さそうか、どのシグナルは注意が必要かを少しずつ見ていけます。
ここでも、すぐに結論を出すのではなく、まずは傾向を見ることを優先します。
全体の平均だけを見ていると、極端な取引を見落とすことがあります。
そこで、損失が大きかった取引と、利益が大きかった取引を分けて見るようにしました。
損失上位を見ると、どんな条件で大きく負けているのかを確認できます。
逆に利益上位を見ると、うまくいったときにどんな条件がそろっていたのかを確認できます。
負けだけを見ると守りすぎになりますし、勝ちだけを見ると都合よく考えてしまいます。
両方を分けて見ることで、改善候補と継続して観察したい条件を整理しやすくなります。
分析ページを作ると、つい「このルールが正解」と言いたくなります。
でも、まだ件数が少ない段階では断定しない方が安全です。
そこで、このページでは結論を出すというより、次に確認したい論点を見つけることを重視しました。
この時間帯は要注意かもしれない。このシグナルはもう少し件数を見たい。この銘柄は損失が続いているので確認したい。
そういう形で、検証の入口を作るイメージです。
分析ページは、売買ルールをいきなり決める場所ではなく、改善候補を見つけるための場所にしました。
今回は、デイトレードの結果を銘柄、時間帯、シグナル別に分析するページについて書きました。
売買履歴を一覧で見るだけでは、勝ち方や負け方の傾向は見えにくいです。
そこで、確定損益を分解し、どこで結果が悪くなりやすいのか、どこに改善候補がありそうかを確認できるようにしました。
まだこの段階では、結論を急がず、次に見るべき論点を整理することを重視しています。
AIデイトレ検証システムは、AI判断を保存するだけではなく、結果を分析して改善につなげるところまで含めて作っていきます。
次回は、前場11:30固定出口モデルを作った理由について書きます。
※この記事は、個人開発している株価・デイトレード検証システムの作業記録です。
特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。
掲載内容は投資助言ではなく、実際の投資判断はご自身の責任でお願いします。
また、実注文機能について触れる場合も、検証・安全設計の考察として記載しています。