前回は、仮想ポジションをどう決済するか、利確・損切り・時間撤退のルールについて書きました。
今回は、固定ルールだけでなく、AIの出口判断も記録してみる話です。
入口でAIに判断させるなら、出口でもAIがどう考えるのかを見てみたくなります。
ただし、いきなりAIの出口判断で実際に決済するのではなく、まずは観察ログとして残すことにしました。
利確、損切り、時間撤退のような固定ルールは、検証の基準として分かりやすいです。
同じ条件で比べられるので、AI別やシグナル別の結果も見やすくなります。
一方で、固定ルールだけでは見えにくいこともあります。
たとえば、まだ利確条件には届いていないけれど、勢いが弱くなっているように見える場面。
損切り条件には届いていないけれど、地合いや値動きが悪くなっていて、早めに撤退した方がよさそうに見える場面。
逆に、時間撤退の条件に近づいていても、もう少し様子を見たい場面もあります。
こういう判断をAIがどう見るのかを、記録として残してみたくなりました。
ここで気をつけたのは、AI出口判断をいきなり決済ルールとして使わないことです。
まずは、AIがその時点でどう判断したのかを残すだけにしました。
仮想ポジションを持っている状態で、AIに現在の価格、損益、保有時間、シグナル、値動きの状況を見せます。
そのうえで、まだ持つのか、利確を考えるのか、損切りを考えるのか、リスク回避で撤退したいのかを記録します。
これは実際の売買指示ではなく、あくまで検証用の出口判断ログです。
まずはAIがどんな場面で撤退寄りになるのか、どんな場面で保有継続と見るのかを観察するところから始めました。
AIの出口判断では、いくつかの種類を分けて記録するようにしました。
- hold: まだ保有継続と見る
- take_profit: 利確を検討する
- stop_loss: 損切りを検討する
- time_exit: 時間経過による撤退を検討する
- risk_exit: 地合いや値動きの悪化で撤退を検討する
こうして分類しておくと、AIがどんな理由で出口を考えたのかをあとから見返しやすくなります。
単に「売る」「持つ」だけだと、判断の理由が見えにくくなります。
利確なのか、損切りなのか、時間なのか、リスク回避なのか。
出口の理由を分けることで、固定ルールとの比較もしやすくなります。
AI出口判断を記録する目的は、固定ルールをすぐ置き換えることではありません。
固定ルールとAI判断を並べて、どこが一致して、どこがずれるのかを見るためです。
たとえば、固定ルールではまだ時間撤退に達していないのに、AIは risk_exit と判断することがあります。
逆に、固定ルールでは時間撤退に近いけれど、AIは hold と見ることもあるかもしれません。
こういうズレが出たときに、その後の値動きと比べると検証材料になります。
- AIの早めの撤退判断は有効だったのか
- 固定ルールの方が安定していたのか
- AIが hold と見た場面は、その後どうなったのか
- time_exit に寄りすぎていないか
こういった観点で見返せるように、固定ルールとAI出口判断は分けて記録する方針にしました。
実際に考えていく中で、気になったのがAIが時間撤退に寄りすぎる可能性です。
保有時間が長くなってくると、AIが安全側に倒れて time_exit を選びやすくなることがあります。
もちろん時間撤退は大事です。
ただ、毎回のように時間だけを理由に撤退してしまうと、AI出口判断としてはあまり面白くありません。
そこで、固定ルールとしての時間撤退は比較材料として残しつつ、AIには損益率、価格状態、値動き、リスク材料も見てもらうようにしました。
時間だけで機械的に撤退するのではなく、状況を見たうえで判断しているかを確認したかったからです。
AI出口判断を保存しておくと、あとからいろいろな集計ができます。
たとえば、AIごとにどの出口理由が多いのか。
take_profit が多いAI、risk_exit が多いAI、hold が多いAIなど、判断のクセが見えてきます。
また、AI出口判断で閉じた場合の成績と、固定ルールで閉じた場合の成績を比べることもできます。
どちらが良いという結論を急ぐのではなく、まずは判断の傾向を見えるようにする。
そのために、出口判断も入口判断と同じようにログとして残すことにしました。
今回は、AIの出口判断を記録して、固定ルールと比べる流れについて書きました。
利確、損切り、時間撤退のような固定ルールは比較の基準として大事です。
一方で、AIがその時点の状況をどう見ているのかを残しておくと、固定ルールだけでは見えない判断の傾向も確認できます。
AI出口判断は、いきなり実行ルールにするのではなく、まず観察ログとして残す。
固定ルールとAI判断の一致やズレを見ながら、どんな場面でAIの判断が役に立ちそうかを検証していきます。
次回は、デイトレ結果を銘柄・時間帯・シグナル別に分析するページについて書きます。
※この記事は、個人開発している株価・デイトレード検証システムの作業記録です。
特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。
掲載内容は投資助言ではなく、実際の投資判断はご自身の責任でお願いします。
また、実注文機能について触れる場合も、検証・安全設計の考察として記載しています。